MQL5.Communityでシグナルコピートレードをどう使いこなすか

既にご紹介しています「MQL5.Community」ではシグナルを手に入れることで、敏腕トレーダーのトレードをそのままそっくりコピートレードすることが可能になります。

今回はそのコピートレードについてご紹介してみることにします。

 

シグナルはコミュニティのホームページから選択するのがお勧め

コピートレードに使えるシグナルは「MT4」からアクセスしても見つけることができます。

やはり中味をしっかり検証してから利用するのがお勧めになりますから、安易にMT4からアクセスするのではなく「MQL5.Community」のホームページでしっかり確認してから利用し始めるのが基本といえます。

まず気をつけなくてはならないのは、ほとんどのシグナル提供をしているトレーダーが外国人だということです。

日本にいるとドル円とユーロドルが主体の取引が当たり前と思ってしまいます。

しかし、ユーロ圏のトレーダーなどはユーロクロスと称してユーロポンドからユーロノルウェークローネなど日本人のトレーダーがほとんどよくわからない通貨ペアでも平気でトレードをしていくことになります。

お任せにしてしまいますと、本当にいいのか悪いのかよくわからないようなトレードも進めてしまうので、トレーダーを選ぶのかはかなり慎重に行うことが必要になるのは言うまでもありません。

 

ストップロスや決済指値もコピーする

シグナルサービスの使用条件に同意すると、リアルタイムシグナル購読を有効にすることですぐにもコピートレードを始めることが可能です。

逆に一旦コピートレードを止めたい場合には、リアルタイムシグナル購読のチェックを外すことで、簡単にストップさせることができます。ただ、シグナル購読をキャンセルすると料金は無駄になりますから注意が必要です。

コピートレードの場合、実際にトレードしている人間にすべてをお任せすることも可能ですが、逆指値決済と決済注文についてはコピーせずに独自設定することが可能です。

たとえば配信する側が一般的に「30pips」で逆指値を置いている場合には、先に「15pips」でリアルなトレーダーよりも先に決済するといったことは可能になるわけです。

損切についてはとくにこうした自己設定をしたくなる部分が多いと思いますが、リアルトレーダー自体が先に決済してしまいますと、いくら自ら設定しても関係なく決済されてしまう点は注意が必要です。

スキャルピングなどを主体にするリアルなトレーダーに関しては、正直なところリカクも損切もすべてお任せにせざるを得ないのが実情ではないかと思います。

 

最大証拠金使用率を設定

さらに重要になるのが、口座にある証拠金の何パーセントをコピートレードに充てるかを設定することになります。

「設定金額」÷「シグナル配信するトレーダー側の残高」×100がロット数となりますので、ここで設定することが必要になるのです。

この割り当ては、できるならシグナルを配信する側と完全にシンクロした条件設定がやはり望ましくなります。

例えばシグナル配信側が100万円の証拠金で、そのうち10万通貨の注文を出す場合には、コピートレードをするこちらは最大証拠金使用率を10%にすると発注も10%の1万通貨となるのがこの仕組みです。

こうなるとシグナルコピートレードは実現しますが、リアルなトレードをしている人間と同じだけの利益を確保できないことになってしまうわけです。

リスクは抑えられるものの、せっかくのコピートレードの利益規模は元のトレードの10分の1という具合です。実はこのあたりの判断も非常に難しいといえます。

コピートレードの成果を存分に享受するのなら、同じ証拠金レベルで完全コピーすべきですが、金額を抑えると結局何にもならないという事態に陥ることもあるので注意が必要です。

とくに資金量が少なすぎる場合、ほとんど儲からないというかなり深刻な状況になることもありますので、ここはよく考えることが必要です。

このあたりのコピートレードはデモ口座で試してみてから本番環境でチャレンジすることが重要です。

またこちらがあまりにもハイレバレッジで取引をしてしまい、リアルなトレードをするサイドとあまりにも乖離ができてしまいますと、またまた事故になりかねないのでレバの調整も注意が必要です。

 

有効証拠金を下回ったらシグナルストップが可能

このコピートレードは有効証拠金をあらかじめ設定し、そこを下回った場合に自動的にシグナルの購読(コピートレード)を中止する設定も可能です。

いくら達人といってもどんな損失を出すか判らないわけですから、一応小資金額の縛りでストップさせることは可能です。

XMなどの口座の場合には、ゼロカットシステムがありますので最悪投入証拠金すべてを失ってもいいとすればこうした設定は必要なくなります。

このようにMT4でシグナルベースのコピートレードを行うと、自働で達人の売買をそっくりそのまま真似ることができるわけですが、どこまで信用するか次第でその設定は結構異なるものになります。

正直な感想としてはコピートレードでうまく儲けられればそれに越したことはないわけですが、どこまで信用するかが大きなポイントで実際にやりはじめますとかなり疑心暗鬼になることだけは間違いありません。

コピートレードというのはそう生易しものではないというのが率直な感想です。