16年は休廃業や解散した企業数が過去最多になった

政府は21日の閣議で、2017年版の中小企業白書を決定した。白書は、中小企業が経営者の高齢化や人材不足などの課題に直面していると指摘。起業や事業承継の促進のほか、職場環境の見直しといった対策を早急に講じる必要があるとした。

中小企業は、09年の420万社から14年には381万社と大幅に減少した。16年は休廃業や解散した企業数が過去最多になった。

白書では、起業は停滞しており、成長に応じた適切な資金調達や人材確保の支援に取り組むことが必要だと強調した。高齢化に伴う事業の承継に関しては、経営者が準備するよう周囲からの働き掛けが重要だとした。

[紹介元] 東京新聞 経済面 経営者の高齢化、人材不足が課題 17年版中小企業白書、対策急務