「地政学リスクがくすぶり、積極的な売買が手

14日の東京株式市場では、日経平均株価は値下がりしている。午後1時時点の株価は、前日終値より56円33銭安い1万8370円51銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同6・37ポイント低い1461・94。取引開始直後は値上がりしたが、米軍によるアフガニスタンへの大型爆弾投下を受け、北朝鮮情勢への警戒感が高まり下落に転じた。「地政学リスクがくすぶり、積極的な売買が手控えられている状況」(大手証券)との声が出ている。

13日のニューヨーク株式市場では、大企業で構成するダウ工業株平均が3日連続で下落し、終値は前日よりも138・61ドル(0・67%)安い2万0453・25ドルだった。海外情勢の緊迫化に加え、米国市場が14日から連休となる前に損益を確定する動きが出た。

14日の東京外国為替市場の円相場はやや円安傾向。午後1時時点は、前日午後5時時点より17銭円安ドル高の1ドル=109円18~20銭。対ユーロは同15銭円高ユーロ安の1ユーロ=115円88~89銭。前日までに下落したドルを買い戻す動きが出た。海外情勢は不安定で、「情勢次第では大きく円高に振れる可能性もある」(大手銀行)との見方もある。(大隈悠、ニューヨーク=江渕崇)


[紹介元] 朝日新聞 経済ニュース 北朝鮮情勢を警戒、日米で株下落 為替はやや円安傾向