日銀総裁、銀行経営考慮し対応 新たな金融政策運営で

日銀の黒田東彦総裁は29日、東京都内で開かれた全国証券大会であいさつし、短期金利や長期金利を目標にした新たな金融政策運営は、民間銀行など金融機関の経営に与える影響を考慮して対応する考えを強調した。

日銀が1月に導入を決めたマイナス金利政策は、金利全般を引き下げたことで個人や企業がお金を借りやすい環境になった一方、民間銀行の収益圧迫や、年金運用への悪影響という副作用もあった。

このため日銀は21日の金融政策決定会合で政策の枠組みを修正し、目標をお金の「量」から「金利」に転換した。

[紹介元] 東京新聞 経済面 日銀総裁、銀行経営考慮し対応 新たな金融政策運営で