NYタイムのドル円は底堅く、下押し場面を挟みつつも、103.53円まで上昇した。米8月ADP全国雇用者数は+17.7万人と、市場予想の+17.5万人をやや上回り、順調な雇用増加を示唆。ユーロ円は7月29日以来の高値115.43円、ポンド円は135.90円まで水準を上げた。豪ドル円も77.78円、NZドル円は同20日以来高値75.12円まで上昇した。 米長期金利の低下局面ではドル高の調整も見られ、ユーロドルは1.1165ドルまでじり高、ポンドドルも1.31ドル半ばへ戻した。
東京タイムでのドル円は直近の堅調な動きに小幅の調整を挟みながらも、底堅い動きが見込まれ、102円後半-103円前半での推移となるか。103円台は先月終盤以来の高水準であり、この水準では本邦輸出筋が積極的にドル売りオーダーを持ち込んでくる可能性もある。今週これまでのドル円は上値を広げる動きが続いた。週末の米雇用統計の発表が徐々に近づくなか、模様眺めムードが広がってもよさそうだが、米9月利上げへの警戒感も急速に高まっており、発表まで神経質な動きが続きそうだ。9月利上げを疑問視する声も少なくないが、米雇用統計を確認するまでは利上げ期待がドル相場の下支えになるだろう。東京タイムでは、中国の8月PMI景況指数の発表が予定されている。ただ、足もとでは中国の景気減速への懸念が後退しており、前月から大きくかい離しなければ、反応は限られるか。
[紹介元] ザイFX! 為替のとれたてニュース 東京為替見通し=調整挟むも、米雇用統計まではドル高か