海外FX業者の取引でもっとも重要な部分を占めているのが「出金」です。
これまでバイナリーオプションを扱う海外業者で取引をした国内の投資家が、業者ともめごとを起こした大半はこの出金のプロセスにあります。
これがある意味で「海外業者=危険、詐欺」といった悪いイメージを形成してきた源泉でもあるのです。したがって、こうした事情をよく理解している優良な海外FX業者は、できるだけ利用者の利便性の高い出金方法を提供しており、その透明性もかなり高いものになっています。
XMでもそうした「優良企業」のひとつといえるスペックが用意されています。競合他社になる海外FX業者と比較しても、XMは出金のバリエーションが豊富です。また、できるだけ国内業者のプロセスに近づけるように努力していることがわかります。
「最新の出金プロセス」については下記の記事にまとめております。
他の海外FX業者においての「出金苦労話」
これは、海外FX業者を使った出金のプロセスに関して実際に体験した話です。
どこの会社とは言いませんが、今は日本人が取引できなくなってしまったオーストラリア系の業者で起こった出来事でした。その業者のホームページは、入金のことはしっかり明記されプロセスも細かく記載されていました。
しかし、出金となると国内業者のように金額と依頼をするボタンが用意されておらず、英文メールでお願いすると数週間かけてお金が戻るという「まさに出金したくありませんから」という意向がそのままプロセスに現れているようなオペレーションをしていたのです。
そうした劣悪な業者に比べますとXMの設定している「出金プロセス」は非常にわかりやすく、国内業者と違わない明確さがあります。
出金の前提として
XMはポジションを保有した状態の取引口座からの出金依頼も受付してくれます。
取引の安全性を確保するため、証拠金維持率が150%を下回ることになる出金依頼は受け付けられませんので、できれば一旦ポジションをすべて閉じたところで出金し、あらためて売買をするのが安全です。
また一旦出金してしまいますと、それまでに付与された「ボーナのクレジット」はすべて失われることになりますので、この点は十分な注意が必要になります。
マネーロンダリングに配慮した出金プロセス
これはXMに限らず、全てのFX業者に課せられているものですが、国際的な取引にあたっては顧客が「入金してきたルートから同額の資金を返金」するのが基本になっています。
したがって、クレジットカードと電子マネーで入金した場合には、それと同額の出金は同じルートを通して資金が戻ることになります。つまり、クレジットカードでは返金扱いになるわけです。
XMで設定しているクレジットカードはVISAやマスターは通常通り返金に応じてくれていますが、ダイナースクラブや、その手の明らかに出金には応じていないようなのカードを使った場合には海外送金での返金になっている状況です。
ただしクレジットカードの返金も、会計年度を越えるようなものはカード会社が認めていませんので、直近の数ヶ月分というのが限界となります。
それ以外の過去の入金は、返金扱いにはなりませんので「海外送金」で対応されます。
また国内にあるXM指定の銀行に振り込んだ場合も、XMは国内で営業をしていないことから、海外送金で「顧客の指定銀行口座」に返金がされることになります。
国内顧客はほとんど使わないと思いますが、最初から海外送金をしたり、ウエスタンユニオンで送金をした場合は、常に海外送金対応で返金されることになります。
出金時にユーザー負担のコストがかかる点に注意
上述のように入金ルートをできるだけ使って、同額までは出金される事はご理解いただけたと思いますが、実はその出金に関わるコストが変わることになります。
「クレジットカード」や「ネッテラー」は出金にはまったくコストがかかりません。
しかし、XMから海外送金の形でお金が戻ってくる場合には、受け取りをする国内の口座の銀行のオペレーションコストが最低でも2500円かかりますので、戻ってくるお金から差し引かれてしまうという問題が起こるのです。
海外業者で取引をして資金を国内に戻すとなると、常にこうしたコストがかかることを意識しておかなくてはなりません。
当初入金額を超えた金額の出金ルートは限られる
証拠金の当初入金を超えた利益を出金する場合には、基本は海外送金により自分の口座に戻してもらうことになります。
この場合、XMは送り出す銀行の送金コストを負担してくれますが、投資家が個人の銀行口座で受け取る際に、国内銀行のオペレーションコストが差し引かれることになります。
ネッテラーを利用していてプラスチックカードを保有している場合には「余分なコストをかけずに出金を完了」することができます。
国内ではセブンイレブンなどのATMで出金すればいいわけですから、ATMの取引手数料はとられますが、海外送金に比べるとかなり安く済ませることができます。
またXMが発行している「デビッドカード」も出金にはコストはかかりません。
このカードは1枚10ドル程度の費用がかかりますが、こちらもネッテラーと同様国内のATMから出金が可能となります。
ただし、マスターカードの社内規定で1回にATMで降ろせる金額は15万までとなりますので注意が必要です。ネッテラーについては、5万円が上限となります。
XMカードは2016.9.16を持ってサービスを終了いたしました。代替えのサービスは今のところ予定していないということですが、進展がありましたら記載いたします。
入金、出金をトータルで比較
XMでの入金から出金までトータルで考えたときの一覧は下記の通りになります。
一覧でみますと、やはり出金コストが安いのは、
「入金をネッテラーで行う」または「VISA,マスターカードで行う」ことです。
出金が当初入金額を超えた場合(FX投資で儲かった場合)には「ネッテラーかXMカード」を利用することがお勧めとなります。
具体的な事例を挙げますと、
10万円初回入金して、50万円の利益がでてそのうちの50万を出金する場合。
初回入金ルートを使って10万円が返金され、残りの40万円は海外送金もしくはネッテラー、XMカードなど使って支払われることになります。
出金手続きは会員ページから
実際に出金を行う場合には「会員ページ」から利用する出金手段をクリックして、依頼をかけることになります。
入金額の合計は履歴で確認することができますので、それを超えないようにする必要があります。
高額の海外送金は税務当局も興味津々
XMを利用している時にもうひとつ注意をしなくてはならないのは、高額の海外送金を繰り返していると(現状では1件100万円以上)自分が依頼して自分の口座に振り込ませた金額であっても、受け取った銀行がすべて当該税務署に報告をしています。
ですから場合によっては、税務調査で書類上のお伺いがやってくることになります。
クレジットカードなどで送金した分は、全くトラッキングされませんが、海外送金で銀行口座に着金したものについてはこうした事態が起こります。
現状では1万円を海外送金で受け取るにも、マイナンバーの番号開示を要求されるようになっていますので、今後はより詳細な名寄せが始まる流れになっているのです。
したがってXMでの取引を行う場合には、できるだけ専用の口座を開設し、入金から出金までのプロセスをひとつの通帳で説明できるようにしておくことが重要になります。
できれば,、ネッテラーやXMデビットカードなども用意しておくと、すべての資金の出し入れが明確になり、税務調査が入ってもまったく心配することなく対応することができます。
国内の金融当局は、個人投資家が海外に資金を持ち出して投資活動を行うことを著しく不快に思っている事情があります。
ですから、国内FX業者に比べて確定申告時のFXのメリットも、海外業者取引にはなんら与えられておらず、できる限り利用されない方向に動いていることは確かです。
海外FX業者を使用することは何ら違法ではありません。
また税務当局はとにかく投資の全容を把握しようとしますので、特に銀行が絡む送金はほとんどの情報が筒抜けになると考える必要があります。
決して脱税を示唆する話ではありませんが、XMカードやネッテラーの口座に出金されますと、必ずしも国内金融機関の口座に出金されたわけではないと言う点が大きなメリットになっているのです。
このあたりの利便性については、よく検討した上で自分にとってもっとも効率的で便利な方法がどれなのかをよく事前に比較してみることをお勧めします。
ただ、利益がでませんとその努力は完全に水の泡になりますので、しっかり利益を確保する努力をまずはしなくてはなりません。
出金のオペレーションが業者の透明性を計る要素
海外FXで取引をする場合、もっとも詳しく理解しなくてはならないのがこの「出金」についてです。
出金が確実に履行されなければ、いくらFX投資で儲かったとしても「資産」が増えることはありません。遠くの国に大切な資金を預けるわけですから、100%安全にそして安心して任せらる業者でなければ、リスクを背負う意味はなくなってしまいます。
私の場合、今まで様々な海外FX業者で取引しましたが、何故XMに落ち着いたのか?の理由がここにあります。
XMよりもスプレッドが狭い海外FX業者は数多くありますが、「出金」に対しての処理方法や処理速度を比較すると、XMの優秀さが際立っていたからです。
「出金」のオペレーションというのは業者の「透明性」を計るうえで最も大切な要素になります。
もちろん、XMは他のサービスにおいても、他社よりも魅力的なサービスを展開していますが、出金のオペレーションで最も信頼できるXMはおすすめできる業者になります。
入出金に関してしっかり理解することが肝要
出金以外の、あとのことはその都度マニュアルを見ればいいのですが、出金は最初から自らがしっかりと理解している必要があります。
出金を理解するということは、即ち「入金を理解する」ことにつながります。
XMの場合、内容は非常に透明性が高くなっていますから、どのチャネルを使って入金しても、出金しても大損するということはありません。
しかし、余分なコストが掛からない差、または事務的な作業差、などこれらは各種「入金・出金」方法によって明確に現れることになります。
この部分については自己責任となりますので、事前段階からよく精査して利用することが何よりも重要です。まさにこの部分が「海外FX取引の最大の肝」となっているのです。
「最新の出金プロセス」については下記の記事にまとめております。