創業家側の対抗策をかわし、想定通りの手法で購入するのが狙いで、双方の駆け引きが

出光興産と昭和シェル石油との合併計画に出光創業家が反対している問題で、創業者長男の出光昭介名誉会長が代表を務め、出光株を保有する二つの公益財団法人が3日理事会を開き、合併に関する議決権の行使の際に反対することを確認した。

経営側は、合併に先立ち一部取得する予定の昭シェル株について、計画よりも比率を引き下げることを調整。創業家側の対抗策をかわし、想定通りの手法で購入するのが狙いで、双方の駆け引きが続いている。

公益法人は出光美術館と出光文化福祉財団。3日の理事会では、議決権を行使する際に理事会の「3分の2以上」の賛成を必要とする条文を定款に加えた。

[紹介元] 東京新聞 経済面 出光、2公益財団が合併反対へ 経営側、取得株引き下げも