欧米為替見通し:ドル・円下げ渋りか、101円台に買い戻し意欲

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今日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を想定したい。
英中銀の金融政策発表や米経済指標など注目される材料は目白押しだが、来週の日米中銀会合を前に積極的には動きづらいとみられる。
米9月利上げ観測後退でドル売りに振れやすいが、下げは小幅にとどまりそうだ。

今晩発表が予定されている注目材料のなかでは、20時に英中銀の金融政策の発表があり、政策金利や資産購入額は据え置きになると予想されている。
カーニー英中銀総裁が先の議会証言で継続的な緩和方針を打ち出しているが、今晩同時に公表される金融政策委員会(MPC)議事録では、欧州連合(EU)離脱選択による英国経済への影響などが注目される。

一方、米国では、8月小売売上高、8月生産者物価指数(21時半)、8月鉱工業生産(22時15分)など重要経済指標の発表がある。
そのうち、8月小売売上高が最も注目度が高いと思われる。
市場コンセンサスは減少との予想になっているが、CMEグループが算出するFedウォッチでは、短期金利先物が織り込む9月利上げの確率は足元で15%に低下。
市場が観測する利上げのタイミングは遠のいており、指標が多少悪くても影響は限定的かもしれない。

ドル・円に関しては、今日のアジア市場で日経平均株価の大幅安などを受け102円を一時割り込んだが、その後は回復。
市場筋によると「101円台は買い戻し、103円台は売り」の取引スタンスがみられるようだ。
利上げ観測後退に伴うドル売り基調に変わりはないが、101円台での買い戻し意欲により25日移動平均線(101円72銭)が支持線として維持される構図になるかもしれない。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・8月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:-0.4%、7月:+1.4%)
・18:00 ユーロ圏・8月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.2%、速報値:+0.2%)
・18:00 ユーロ圏・7月貿易収支(予想:+296億ユーロ、6月:+292億ユーロ)
・20:00 英中銀が金融政策発表(政策金利0.25%、資産購入額4350億ポンドに据え置き予想)
・20:00 英中銀金融政策委員会の議事録公表
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:26.5万件、前回:25.9万 件)
・21:30 米・4-6月期経常収支(予想:-1210億ドル、1-3月期:-1247億ドル)
・21:30 米・8月小売売上高(前月比予想:-0.1%、7月:0.0%)
・21:30 米・8月生産者物価指数(前月比予想:+0.1%、7月:-0.4%)
・21:30 米・9月NY連銀製造業景気指数(予想:-1.00、8月:-4.21)
・21:30 米・9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:1.0、8月:2.0)
・22:15 米・8月鉱工業生産(前月比予想:-0.2%、7月:+0.7%)
・22:15 米・8月設備稼働率(予想:75.7%、7月:75.9%)
・23:00 米・7月企業在庫(前月比予想:+0.1%、6月:+0.2%)