
30日の日経平均は小反落。
12.13円安の16725.36円(出来高概算15億4000万株)で取引を終えた。
円安一服のなか、前日の大幅上昇に対する利益確定の流れが先行。
しかし、下落局面では日銀のETF買入れへの思惑も高まりやすく、下値の堅さが意識されている。
その後再び円相場が1ドル102円台と円安に振れて推移するなか、日経平均も一時プラスに転じる局面もみられた。
ただ、週末の米雇用統計の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強く、前日終値を挟んでのこう着が続いた。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めていた。
規模別指数では大型株指数のみがプラスであり、主力大型株が下支えとなったようだ。
ただ大型株主導ではあるが、これまでのファナック (T:6954)、ソフトバンクグ (T:9984)、KDDI (T:9433)、ファーストリテ (T:9983)など指数インパクトの大きい値がさ株がけん引している訳ではなく、信越化 (T:4063)、トヨタ自 (T:7203)、エーザイ (T:4523)、アルプス電 (T:6770)、ホンダ (T:7267)など、ハイテク、自動車、薬品株が日経平均をけん引しており、買戻しの流れが強まっているようである。
また、メガバンクなど金融株が全般堅調だったことも、投資家のセンチメントを明るくさせよう。
前引けがプラスで終えていたこともあり、日銀のETF買入れは観測されていなかったが、それでも出遅れ銘柄への見直しが強まったことにより、日経平均の先高期待は次第に高まってきそうだ。