午後もドル安方向で調整が続いた。米雇用統計が9月利上げにお墨付きを与える内容だったとはいえず、為替・株式・債券市場はそれぞれの思惑のなかで「いいとこ取り」の印象を受けるような値動きを演じたが、北米市場がレーバーデーで3連休のさなか、週明けの為替市場はドル売りが優勢だった。
ユーロドルは1.1179ドル、ポンドドルは1.3328ドル、豪ドル/ドルは0.7606ドル、NZドル/ドルは0.7344ドルまでレンジ上限を拡大。ドル/加ドルは1.2954加ドルまで、加ドル高で推移した。
円にも買い戻しが続き、ドル円は103.35円まで下値を切り下げた。後場の日経平均株価は節目の17000円台を維持しながらも上値重く推移。ドル円やクロス円の戻りを抑えた。ユーロ円は115.53円、ポンド円は137.72円、豪ドル円は78.53円、加ドル円は79.78円まで下押した。黒田日銀総裁は講演で、9月の会合時に発表する金融政策の総括的な検証が、緩和縮小という方向の議論ではないと明言した。ただマイナス金利の深掘りなど一部の緩和措置が、金融機関の収益を圧縮する形で実現しているとの見解も示している。
[紹介元] ザイFX! 為替のとれたてニュース ■東京午後=北米市場の休場を前にドル高の調整続く