新しく契約する保険が対象で、すでに契約している保険への影響はない

日本生命保険は2日、毎月支払うタイプの個人年金保険や終身保険など貯蓄性商品の保険料を、4月から引き上げると発表した。日本銀行のマイナス金利政策の影響で市場金利が下がり、運用利回りが低下するため、保険料を値上げする。新しく契約する保険が対象で、すでに契約している保険への影響はない。

月払いの貯蓄性商品の値上げは3年ぶり。例えば、個人年金保険を30歳で契約して60歳まで支払う場合、男女とも3・6%上がる。終身保険を40歳で契約した場合、男性は22・1%、女性は27・3%上がる。

生保各社が契約者に約束する利回りは、金融庁が定める「標準利率」を元に各社が決める。日銀がマイナス金利政策を始めてから長期金利が低下したため、標準利率は現在の1・00%から4月に0・25%に引き下げられる。日生もこれに合わせ、学資保険や個人年金保険は1・35%から0・85%に、終身保険は1・15%から0・40%に引き下げる。他の生保各社も同様に貯蓄性保険の値上げを検討している。


[紹介元] 朝日新聞 経済ニュース 日本生命、4月から一部保険料値上げ マイナス金利影響