米調査会社オートデータが1日発表した1月の米国の新車販売台数は、前年同月比1・8%減の114万3549台で、3カ月ぶりに前年実績を下回った。2016年の販売台数は約1755万台と2年連続で過去最高を更新したが、「そろそろ頭打ち」という見方が広がっている。
トヨタ自動車は、主力の「カムリ」など乗用車の販売が不振で、前年同月比11・3%減だった。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)に抜かれ、5年4カ月ぶりに4位に転落した。米国ではガソリン価格の値下がりを背景に、後部に荷台がついたピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)などサイズが大きい車がよく売れている。
一方、米首位ゼネラル・モーターズ(GM)や米2位のフォード・モーターもそれぞれ前年割れだった。米市場では金融危機が収まってからの買い替え需要が一巡しつつある。日産自動車とホンダは、SUVが好調で、それぞれ前年実績を上回った。(ニューヨーク=畑中徹)
[紹介元] 朝日新聞 経済ニュース 1月の米新車販売1.8%減 トヨタは乗用車不振で4位