※忙しい人のサマリー 英中銀のサプライズにポンド急落 利下げに加え、量的緩和、さらに追加緩和も示唆 その他通貨は雇用統計待ち 【東京市場】円売り ドル円は101円台半ば。 翌日の米雇用統計待ちでもみあい。原油先物が時間外でしっかりとなっており、ドル買いの動き。 午前中はマイナス圏であった日経平均が午後に急速に買い進まれたこともあり、クロス円も全般に買い戻し 【ロンドン市場】サプライズ 英中銀金融政策会合(MPC)は、事前見込み通りの利下げに加え、国債買い入れの増額・社債買い入れなどの量的緩和を実施した。 さらに金融機関向け低金利融資や、年内ゼロ金利に向けたさらなる追加緩和の動きなども示唆していた。 この動きにポンドは急落。ポンドドルは1.33台から1.31台へ。ポンド円は135円近辺から132円台に。 英中銀は同時に発表した四半期インフレ報告において、17,18年の成長見通しを引き下げた。 【NY市場】雇用統計控え小動き 明日の雇用統計を前に小動きに終始した ポンドはロンドン市場で落ちた後安値圏もみ合いに。戻りは鈍いが、さらなる売りには至らず。 ドル円は101円台前半推移。雇用統計前に100円台を積極的に試す展開にはならず。 【本日の見通し】雇用統計待ち 本日21時半に米雇用統計の発表が予定されている。注目の非農業部門雇用者数は前回予想を大きく上回る28.7万人の増加となった。今回は前回からの反動もあり18.0万人と、節目の20万人を割り込む水準が見込まれている。もっとも前回と均すとそれほど弱い数字ではなく、予想前後の数字が出てくると年内利上げ期待は継続か。20万人をはっきり超えると、利上げ期待が広がり、ドル買いの動きも期待される。逆に前々回並みに弱めの数字が出てくると、いったんドル売りに。先週の米4-6月期GDPの弱さから市場が神経質になっているだけに、弱い数字の時の方がインパクトがありそう。 昨日の利下げにプラスしたサプライズな量的緩和実施で大きく値を崩したポンドは、さらなる下値を意識する展開に。一気の動きへの警戒感から下げ一服後は安値圏もみ合いとなっているが、戻りが鈍く、先安感が強い。 【本日の戦略】雇用統計前後は無理をせず 雇用統計前後の荒っぽい動きには無理をしてついていく必要はなさそう。 先週のGDPで後退した利上げ期待が大きく回復しない限り頭は重そうで スウィングは戻り売りか。 デイトレは発表後の振幅でうまく乗れる自信がなければ ※山岡和雅個人の見解です 為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
英中銀のサプライズにポンド急落
[紹介元] 山岡和雅の視点 | Klug クルーク 英中銀のサプライズにポンド急落