2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円80銭まで下落した後、104円32銭まで上昇し、104円00銭で引けた。この日発表の米国の8月雇用統計で非農業部門雇用者数が15.1万人増にとどまり、米FRBの9月利上げには弱いとの見方からドル売りが先行。しかし、労働市場は堅調との見方や、フィッシャー米FRB副議長が目安とする「7.5万人から15万人」増を超えていることで、利上げ検討への警戒感が残り、ドル買いに転じた。
ユーロ・ドルは、1.1252ドルまで上昇した後、1.1151ドルまで下落し、1.1160ドルで引けた。一方、ユーロ・円は115円57銭から116円37銭まで上昇した。
ポンド・ドルは、1.3267ドルから一時1.3352ドルまで上昇。ドル・スイスフランは0.9739フランまで下落した後、0.9820フランまで上昇した。
2日のNY原油先物は反発。43.74ドルから44.67ドルまで上昇した。ロシアのプーチン大統領が増産凍結協議の合意に期待を示したことが、引き続き材料視された。また、米国の8月非農業部門雇用者数が予想を下回ったことで、FRBの9月利上げの可能性後退の見方が強まり、原油の買いが加速するかたちになった。
終盤に米ベーカー・ヒューズ社が国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表。稼動リグ数が前週比1基増の407基だったことで売りがみられたが、その後買いが再開され2日の高値をつけた。
【経済指標】
・米・8月非農業部門雇用者数:+15.1万人(予想:+18.0万人、7月:+27.5万人←+25.5万人)
・米・8月失業率:4.9%(予想:4.8%、7月:4.9%)
・米・8月平均時給:前月比+0.1%(予想:+0.2%、7月:+0.3%)
・米・7月貿易収支:-395億ドル(予想:-415億ドル、6月:-447億ドル←-445億ドル)
・米・7月製造業受注:前月比+1.9%(予想:+2.0%、6月:-1.8%←-1.5%)
・米・7月耐久財受注改定値:前月比+4.4%(予想:+4.4%、速報値:+4.4%)
・カナダ・7月貿易収支:-24.9億加ドル(予想:-33.0億加ドル、6月:-39.7億加ドル←-36.3億加ドル)