XMから海外送金ができない国内銀行がある訳

よく海外のFX業者では「国内の銀行に海外送金依頼をしたものの出金を拒否された」といった情報が出回るケースがありますが、こうしたケースではそのほとんどが別の理由に基づくもので、業者自身の出金拒否ではないことがわかっています。

国内の個人投資家は日本語で読める情報だけに依存する傾向がありますが、第三者が発信しているこうした情報には少なからず「間違った情報」や「意図的に否定的な内容」を流しているものも多く、そのまま鵜呑みにすることは非常に危険です。

正確な情報を正確なルートから取得することがもっとも確実な方法となるのです。今回はこうした海外送金が出来ない国内銀行についてXMのケースでご紹介してみたいと思います。

 

ネット専業銀行には絶対海外送金はできない

まず国内の「ネット専業銀行」は銀行の名称を名乗っていますが、実は国内の送金と決済だけに特化して機能をもっており為替についての機能を持ち合わせていないところがほぼすべてになっています。

「セブン銀行」「じぶん銀行」「ジャパンネット銀行」「楽天銀行」の個人口座などがそれで、そもそも「SWIFTコード」を保有していませんから、海外送金ができる状況にはありません。

したがって、こうした銀行の場合XMのみならずどこの海外業者から送金をしようとしても一切受け付けられませんので注意が必要です。

楽天銀行のみ法人口座では海外送金を受け取れる仕組みが導入されていますが、個人口座にはこれが適用されていません。

SWIFTコードを持っていないところは、そもそも出金のオーダーに必要な要件を書き込むことができませんから、拒否以前の問題でオーダーができない状況になります。

 

ゆうちょ銀行も送金不能

「ゆうちょ銀行」は一応銀行の名前にはなっていますが、中身は以前からの郵便局に極めて近いのが現状です。

窓口で聞いても海外送金は日本からの送金でも受け取りでも担当者がマニュアルを引っ張り出してくるようなところがほとんどで、基本的に対応は不能です。

余分なトラブルに巻き込まれて時間を使うことが無いように、最初から利用しないのが最善の策となります。

 

新生銀行、みずほ銀行インターネット支店もアウト

新生銀行の場合にはSWIFTコードをもっていますが、なんらかの理由からXMの送金には応じない姿勢をとっているため、XMの問題ではなく銀行側の理由で着金ができないのが現状です。

これを引き合いに出してXMでは出金拒否されたと騒ぐ利用者がいますが、実情はこうしたことですから、ほかの銀行を選択することが間違いない方法となります。

なぜ新生銀行がXMからの着金を拒否するのかの理由は定かではありませんが、送金コストが安い銀行だけに非常に残念な状況です。

ただ、うまくいかない銀行を相手にして、もめてみても時間が無駄ですのでスルーしてほかの銀行を利用することが肝心です。

またみずほ銀行もメガバンクですから、当然SWIFTコードは持っているわけですが、インターネット支店の口座は海外からの送金に対応していないため受け取りが不能です。

これは銀行社内での付け替えができないといった技術的な問題があるものと思われますが、三菱UFJ銀行は問題なくネットバンキングの口座に入金可能ですから、明らかにみずほ銀行自体の問題と思われます。

 

海外送金に精通しない金融機関は使わない

為替関連の業務や海外送金というのは、旧都市銀行でも得意なところと苦手なところが混在していたわけで、まして地方銀行などでは日常業務としてほとんど経験のないところも多いわけですから、まず手間のかかりそうなところは除外して利用するのが間違いありません。

またXMでは会員ページの出金の項目で「International Wire Transfer」に利用できない銀行として、

  • ゆうちょ銀行
  • じぶん銀行
  • ジャパンネット銀行
  • 新生銀行
  • みずほ銀行(インターネット支店のみ)

が明確に記載されていますので、こうした情報もしっかり参考にされることが必要です。

 

ネットにはびこる出鱈目情報にも注意

どういう意図をもってネットに書き込みを行うのかは明らかではありませんが、XMからの出金で拒否を食らったというような出鱈目な話が後を絶ちません。

国内でも一定の利用者規模を抱えているXMですから何の理由もなく出金拒否などが起こるはずもなく、そこには必ず個別の理由が存在しています。

こうした金融機関の出金に関してはサポートデスクに連絡をとれば確実に正確な情報を得ることができますので、ネットの心ない情報を信じないでしっかり直接確認をとることが重要です。

海外送金はSWIFTコードに加え、中継銀行の問題など様々なことが重なり合い、複雑化していますので、こうした領域に知見がないとどうしても間違った方法をとり、結果に対して誤解してしまうケースもあるようです。

よく事実を確認してみると「もっと単純なところ」にその理由が存在するといったことが多くなりますので、虚偽の情報に惑わされないことが大切になります。