ヤフーが年内をめどに導入する新サービスを活用する

大阪市の米映画テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は29日、IT大手のヤフーと提携し、チケットの転売防止対策を強化すると発表した。スマートフォンを使った電子チケットの運用など購入者の認証をしやすくして転売ができない仕組みを導入する。

ヤフーが年内をめどに導入する新サービスを活用する。サービスでは購入者がテーマパークなどに行けなくなった場合、ヤフー側がチケットの譲渡を受け、第三者に再販売するといった対策も検討するが、USJは再販売に関しては実施する予定はないとしている。

正規のチケットの流通を促すため販売面でも協力する。インターネット上の専用サイト「ヤフー!チケット」で1日券、2日券、年末イベント向けチケットの3種類を10月から売り出す。行列に並ばずにアトラクションが利用でき、転売対象となりやすい「エクスプレス・パス」も年内に取り扱いを始める予定だ。

USJは昨年11月からオークションサイトなどでの転売を確認したチケットを無効にする措置を始めた。開始前と比べて転売目的のチケットの流通量は「1割程度にまで減った」(同社)が、対策を進めるためにヤフーとの提携に踏み切った。

[紹介元] 東京新聞 経済面 USJとヤフーが転売対策 電子チケットの活用検討