日銀の黒田東彦総裁は26日、大阪市で開かれた地元経済界との会合で円相場について「為替安定のために最大限の努力をしてまいりたい」と述べ、為替市場の動向を注視していく考えを表明した。日銀が21日の金融政策決定会合で政策の目標をお金の「量」から「金利」に転換した後、緩和策が後退したとの思惑もあり、円買いドル売りがやや優勢になっている。
黒田総裁は会合後の記者会見で、政策修正後の相場変動への言及は避けたが「適切な金融政策運営を図っていきたい」と強調し、一層の円高進行に警戒感を示した。
[紹介元] 東京新聞 経済面 日銀総裁、円高に警戒感 為替安定に最大限努力