国内でFX取引をされていると「店頭FX会社」と「取引所FX会社」があり、両方とも兼務しているところもあることに気づかれることがあると思います。
もちろんどちらも「相対取引」であることには変わりはないのですが、どうも最近のニュースを見る限り、この先「店頭FX会社レバレッジだけ下がりそう」な嫌な雰囲気になってきています。
レバレッジ25倍が死守できるとなると、嫌でも使わざるをえなくなるのが「取引所FX」ということになりそうですが、そもそもこのくりっく365と呼ばれる取引所FXとは何が異なるものなのでしょうか?
今回はそんな「くりっく365」について改めてチェックしてみたいと思います。
FX取引を専門に行う市場が取引所FX
この取引所FXは2005年に東京金融取引所が開設したもので、それまで荒れに荒れた店頭FXの取引を是正し、業界をかなりレベルの高いものに先導するためにつくった市場ということができます。
マーケットメイカーと呼ばれる金融機関が各通貨ペアに対しての買値・売値を提示してくることから、投資家は「最も有利な価格を提示している金融機関との間で取引ができる」という仕組みが取引所FXの特徴といえます。
少し前までは取引手数料をとるところがほとんどであったため、店頭FXに比べるとコストが高くなる、あるいはスプレッドもそれほど狭くないといったことからクリック365の人気は出なくなりました。
しかし、スワップポイントは「売っても買っても同じ金額になる」とか、「トルコリラ円のスワップが非常に高い」などというメリットがあり、この市場を利用する個人投資家も依然として存在する状況となっています。
25倍のレバレッジが残ればかなり人気が回復しそう
どういうロジックで店頭FX業者だけにリスクが高く、取引所FX業者は安全なのかよくわかりません。
しかし、どうも金融庁が開示している内容を見ていますと、本年レバレッジ規制がでてくるのは店頭業者だけのようなニュアンスもあり、多くの個人投資家は仕方なく店頭業者から取引所業者を利用せざるえをえなくなる可能性も高まりつつあります。
取引所FXでもシストレを提供したりしているところもありますので、丹念に選択すればそれなりに利用価値のある業者も見つかることが予想されます。
ただ、店頭業者はこのまま黙って、こうした差別的状況を受け入れるつもりなのかどうかも非常に気になるところです。
いずれにしても「レバレッジ規制」はFXから顧客が離反しかねない非常に大きな問題になりかかっており、今後の金融庁からのアナウンスに注目したいところです。