金:続伸、ドル売り戻し気味で割高感が一時後退

COMEX金12月限終値:1327.10↑1.20
 29日のNY金先物は続伸。1321.60ドルを安値に、1328.30ドルまで上昇した。米連邦準備理事会(FRB)の年内利上げ観測が高まり、全般的なドル高傾向となっていることを受けて、金は売り先行の流れで取引が始まった。
 その後、米国の7月個人所得、個人消費支出の増加を好感して、NYダウも上昇スタート。しかし、米国債が値ごろ感からといわれる買いに利回り急低下となり、ドルが売り戻し気味になったことから、金は買い戻しに転じたとみられる。
原油:反落、イラク増産再表明やドル高傾向が圧迫
NYMEX原油10月限終値:46.98↓0.66
 29日のNY原油先物は反落。46.62ドルまで下落した後、いったん47.23ドルまで上昇した。イラクのルアイビ石油相が27日、石油生産の拡大を継続する姿勢を表明したこと。また、米連邦準備理事会(FRB)の年内利上げ観測を受けたドル高傾向が、原油相場を圧迫した。
 そうしたなか、米国債利回りが低下したことでドルの売り戻しがみられ、原油の下落幅が縮小した。なお、米エネルギー情報会社のジェンスケープのデータから、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が前週28万バレル強減少との見方があったが、材料視されたなかったもよう。

[紹介元] ザイFX! 為替のとれたてニュース 金:続伸、ドル売り戻し気味で割高感が一時後退