XMからESMAの規制に伴う口座移行のオススメがでています

7月末からESMAの厳しい「レバレッジ規制」と「ボーナスインセンティブの廃止」が発効されるのにあたって、XMから既存の口座利用者で欧州以外に居住しているトレーダーには、口座移行のお願いがでています。

これはお勧めではなく取引を継続しようと思うのであれば、事実上の強制に近いものであり、選択肢が用意されているわけではありませんのでしっかり対応することが求められます。

そもそもXMの口座は以下の二つのものが用意されています。

この「セーシェル口座に移行」すれば888倍のレバレッジもボーナスもついて、これまで通りの条件で利用することができますので、やはり移行すべきものであることがわかります。

具体的な手続きはXMの口座にログインをしますと移行の最終確認という案内が表示されますので、そこで移行を許可するをクリックすれば新たに登録する必要などもなく、すんなりセーシェル口座を利用開始可能となります。

ポジションを持っていてもそのまま移行できますから安心です。この移行手続きは「7月27日の金曜日まで」となりますので、早めに対応することが必要です。

 

XMはホールディングカンパニーで二つの口座を保有

数年前に「XMTrading」がセーシェルを本拠地として開設された当時、「XMはキプロスから逃げ出して規制の緩やかなセーシェルに事業法人を作った」などという事実上虚偽の情報が市場に流れたことがありました。

XMはホールディングカンパニーであり、キプロスと英国、オーストラリアにおける金融ライセンスをもった法人とセーシェルの法人の二つ保有しています。

今回のESMAの厳しい規制にあたっては、欧州以外の居住者をすべてセーシェル口座に移行させることで従前からの「ハイレバレッジと魅力的なボーナスプログラムの継続」を約束してくれています。

したがってセーシェルに移行してもなんら心配なく取引できますので、まだ移行手続きを行っていない方は急いで移行されることをお勧めします。

 

移行手続きをしない場合には解約措置に

この移行手続きを7月27日までに実施しなかった場合には、XMとの契約が終了となり、保有ポジションは強制決済して入金元に資金が返金されることになりますので、かなり注意が必要です。

すでに2017年12月にも同様の移行お願いがでており、日本人投資家のほとんどは「XMTrading」への移行手続きを完了しているとされています。

しかし、一部の顧客だけはそのままになっているようですので、このタイミングを逃さないようにすることが重要です。

 

キプロスを本拠地とする業者は軒並みレバ規制実施

今回のESMAの規制でもっとも影響を受けているのが「キプロスのFX業者」のようです。

キプロスはEUの準加盟国ですから否応なくESMAの規制の適用国となっており、キプロスの金融当局は外国人投資家もこのレバレッジ規制の対象としていますから、ほとんどのキプロス拠点業者は主要通貨で「最大レバレッジ30倍」にせざるを得ない状況で、それなりのダメージが予想されます。

XMはすでの2016年からセーシェルに拠点を置いて、キプロスの金融当局のこれまでの規制強化にも対応してきていますので、ESMAの規制発効も実にスムーズに顧客対応できている業者のうちのひとつとなっていることがわかります。

それ以外の業者は単純に顧客にレバレッジ規制が実施されることをメールしてきているだけで、なんら対応策のないところが殆どです。

こうなるといかに日本人個人投資家に対応して長く取引できるように考えてきたか?の違いが具体的な対応に現れているといっても過言ではない状況で、この機会にあらためてどこの海外FX業者と取引したらいいのかを真剣に考える時期がやってきていることがわかります。

 

キプロス系海外FX業者は淘汰される可能性も

ESMAの規制はかなり厳しいものになっており、それまで500倍以上のレバレッジ取引をされてきた欧州圏の個人投資家が、どのように対応するのかが注目されるところです。

とくにFXの親戚筋のバイナリーオプションは、欧州圏では完全に禁止という厳しい措置がとられていますから、死活問題で廃業に追い込まれる業者も登場しそうな状況です。

またこれまで海外FX業者といえば、ボーナスがもらえるのが当たり前の状況でしたがもはやそれもかなわぬ夢となりつつあり、海外FX業者の位置づけも大きく変わろうとしていることがわかります。

また国内の個人投資家が利用してみて使える業者というのもかなり限定的になりそうな状況です。

これまではレバレッジやスプレッド、ボーナス、スワップポイントなどで比較するのが海外FXの選択肢でした。

しかし、これからは国内投資家が使って本当に役に立つ取引要件をしっかり備えているかどうか、というもう少し引きの視点で業者を判断することが重要になってきそうです。