
2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい
・米雇用統計控えるも引き続き底堅さが意識されやすい
・ドル・円は103円34銭付近、ドル底堅い、日本株の切り返しを意識か
・ユニチャーム、荏原など3社の目標株価変更
■米雇用統計控えるも引き続き底堅さが意識されやすい
日経平均は小幅に上昇7.84円高の16934.68円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えたシカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の16955円だった円相場は一時104円台を付け、先物ナイトセッションでは17000円に乗せる場面もあったが、米8月ISM製造業景況指数が節目となる50を下回ったことが嫌気され利食い先行で始まった
ただし、米雇用統計の結果を見極めたいとする流れのなか、下を売り込む流れにもなりづらく、その後は下値の堅さが意識されてきている東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めているほか、規模別指数では小型株指数のみがマイナスだったセクターでは保険、食料品、証券、水産農林、石油石炭、陸運、情報通信、小売が堅調一方で、鉱業、精密機器、金属、非鉄が冴えない
日経平均は戻り高値水準での底堅い値動きをみせている米雇用統計を見極めたいとする、模様眺めムードのなか、大きなトレンドは出難いだろうただし、これまでの上昇では指数インパクトの大きい値がさ株でけん引した歪な状態ではなく、米利上げ観測を背景とした円安、これによる出遅れセクターへの買戻し等が相場をけん引してきている良好な需給状況の中でのリバウンドであり、引き続き底堅さが意識されやすいと考えられる
物色の流れとしてはやや材料系の銘柄にシフトしやすいだろう「ポケモンGO」でのAR・VRのほか、「IFA 2016」開幕によるIoT関連、来週のアップルイベントを意識した、アップルや電子マネーなどの関連銘柄に注目その他、9月半ばのゲームショウを手掛かりとしたSNSゲーム株等にも引き続き値幅取り狙いの資金が向かいやすい
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は103円34銭付近、ドル底堅い、日本株の切り返しを意識か
2日午前の東京外為市場では、ドル・円は底堅い展開となった日経平均株価の切り返しを受け、103円台前半で推移したドル・円は103円20銭付近で寄り付いた後、日経平均の安寄りで103円13銭まで下げたが、株価の反転をにらんで上昇基調に転じ、一時103円43銭まで値を上げたその後、日経平均の切り返しを受けリスク回避的な円買いは弱まり、ドルは底堅さを増したようだ
ただ、今晩発表の米8月雇用統計を前に、目先は積極的なドル買いは手控えられるだろうまた、ランチタイムの日経平均先物は弱含んでいることも、ドル買いが入りにくい要因とはいえ、具体的な売り材料も見当たらないことから、ドルは103円前半で底堅い値動きが続きそうだ
ここまでドル・円は103円13銭から103円43銭、ユーロ・円は115円52銭から115円81銭、ユーロ・ドルは1.1191ドルから1.1203ドルで推移した
12時20分時点のドル・円は103円34銭、ユーロ・円は115円75銭、ポンド・円は137円24銭、豪ドル・円は78円04銭で推移している
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・三菱UFJ、マツモトキヨシ
など4社のレーティング格上げ
・ユニチャーム、荏原など3社の目標株価変更
・値上がり寄与トップはKDDI、日経平均を約11円押し上げ
・ノバレーゼ、田中化研、AppBankがストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
☆後場の注目スケジュール☆
・特になし
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