海外FX業者では「ハイレバレッジのレベル」や「ボーナスの内容」などに興味が集中することになりますが、実際に利用してみると最も大きな問題になるのが「入金方法・出金方法」のプロセスになります。
インターネット使って取引をしていると海外の業者で取引していることをすっかり忘れてしまいがちですが、国内の店頭FX業者を利用しているのと大きく異なる部分がこの入金と出金のプロセスです。
前回の「XMの入金方法」と「XMの出金方法」について紹介した記事から時間が経っていますので、今回あらためてXMの「入出金方法」を整理してみました。
入金はHPの画面が一新された
「XMTrading」は特に日本の顧客を重視していることから、最近では頻繁に入金や出金についてのサービスをより使いやすくするために変化させているようです。
この7月からも入金と出金のユーザーインターフェースは大きく変更を加えられ、より判りやすいものになってきています。
XMでは一人あたり「最大8つまで口座開設」することができるようなっています。まず「資金を入金する」のボタンを押しますと、下記のような画面が表れ、どの口座に資金を入金するかを聞かれることになります。
もちろん一つしか口座を保有していない場合は、その口座を選択して入金することになります。
年間5000ドルの20%ボーナスが残っている場合には、ボーナスの入金ボタンを押しても、その上のマイアカウントのボタンを押しても、入金額に対して20%のボーナスがクレジットとして支給されますので、押し間違えても問題はありません。
最新の入金方法は6つに設定
足元での最新の入金方法は6つ設定されています。
- リアルタイムに入金できるVISAのクレジットカード、デビットカード
- 口座にさえ入金できていればリアルタイム入金可能なMybitwallet
- ビットコインによる入金
- 国内の指定銀行口座への振り込みによる入金
- JCBカード、JCBデビットカードによる入金
これら従来からの5つの入金方法に加え、今回VISAのバウチャーを利用した入金も可能になっているのが変更点です。
基本的に入金にかかるコストはすべてXM持ちとなりますので、入金額がそのまま口座に反映されることとなりますが、「Mybitwalle」tだけは個人がMybitwalletに入金する際にかかるコストは個人負担となりますので、入金に使う場合には注意が必要になります。
クレジットカードやデビットカード
実際に利用してみてプライオリティが高いのはやはりクレジットカードやデビットカードによるもので、一切余分なコストをかけずにリアルタイム入金が可能となります。
ただ、VISAのカード利用の場合は返金時に入金分をカード経由で返却してくることになるのですが、JCBについては入金するだけの一方通行ですから、出金時には「Mybitwallet」や「海外送金」を利用して出金することになるので同じカードでも注意が必要となります。
クレジットカードを海外業者で利用するのは気が引けるという方も多いと思いますが、決済部分はサードパーティを利用してデータ自身は一切XMが関与することはありませんので、想像以上に安心です。
またクレジットで入金すると借金のようなイメージがあるという方は、デビットカードを開設して入金すれば手持ちの現金資金の範囲内で入金可能となりますからより安全で安心して利用が可能です。
7月から追加されたVISAのバウチャーはVISAの「プリペイドカードからの入金」ということになります。
国内で発行されているVISAの無記名のプリペイドカードから入金ができますので、名前やカード番号などで心配する必要はまったくありません。
したがってどうしてもカード利用に抵抗のある方はこうしたプリペイドカードを入手して入金するのがお勧めです。
ただしプリペイドカードは期限と限度額がありますので、デビットカードよりも自在性がないのがデメリットとなります。
Mybitwalletを使った入金
「Mybitwallet」はVISA以外にもダイナースカードなどのクレジットカードから入金が可能となります。
しかし、ほぼ4%から5%の手数料を入金段階でとられることになり、その分はXMに負担してもらえませんので、やむを得ない事情がない限りは、国内からの入金に利用するのは控えたほうがいいでしょう。
ビットコインでの入金
ビットコイン入金は業界内でもいち早くスタートしたサービスでしたが、こちらも出金には使えなくなってしまい、話題性はあるもののあまり需要がないことを窺わせる状況です。
またビットコインの場合、購入、入手時から利益がでた段階で送金に利用しますとその利益部分を年度末にいちいち確定申告時に開示する必要があります。
ビットコインで入金してFX取引をしたといった話は非常に誤解を招きやすいことから、リアルな利便性の点を考えても積極的に利用すべき入金チャネルとはお勧めしにくいところがあります。
イープロテクションズを使った国内送金
リアルタイムではないものの一番国内で安全なのは「イープロテクションズ」がXMのために提供している国内のXM名義口座への銀行振り込みとなります。
ただ、銀行の取引時間外の入金はできませんし、振り込んだ金額が口座に反映されるにはそれなりのタイムラグがありますので、資金の枯渇などで一刻を争うような場合には必ずしもオススメできない入金ルートとなります。
出金もユーザーインターフェースは一新
入金とともに出金もホームページのユーザーインターフェースが7月から一新されており、入金と同じように利用することができます。
まず資金の出金ボタンを押しますと、下記の画面が表示されます。
2018年7月末段階における出金の手段は4つほどが設定されています。
以前はかなり様々なものが設定されていた時期もありましたが、セーシェルのXMTradingに日本人個人投資家の口座が集約されたことで、日本にいる投資家に利用し易い出金サービスが厳選されるようになっているのが特徴です。
VISAクレジットもしくはデビットカードへの出金
入金時にVISAのクレジットもしくはデビットカードを利用した場合には入金額までは同じルートを通じて出金することが可能です。
ただしこれは記名のクレジットカード、もしくはデビットカード利用分のみで無記名のプリペイドカードに戻すことはできないようです。
またJCB経由で入金した金額はカード出金が不能で、ほかの手段を選択することが必要となります。
出金依頼をしてから口座に振り込みされるまではほぼ4営業日となりますが、状況によってはもっと早く着金するケースもあるようで、デビットカードは払い戻しが全般的に早くなる傾向があります。
銀行経由の海外送金
銀行経由の海外送金はもっともオーソドックスな出金方法となりますが、手元に資金が戻るまでのコストが高いのが大きなデメリットになります。
また利用できない国内銀行がありますので注意が必要です。
XMの事前表示によりますと「ゆうちょ銀行」「じぶん銀行」「ジャパンネット銀行」「新生銀行」「みずほ銀行(インターネット支店のみ)」は取引できないと明記されています。
それ以外にも海外からの被仕向送金を受付けるサービスのある(スイフトコードのある)金融機関への出金はできません。
とえば「セブン銀行」や「楽天銀行の個人口座な」どはこれに該当するものとなります。
それ以外のスイフトコードをもった銀行であれば送金による受け取りが可能となりますが、コストは各銀行によって様々に異なります。
海外送金の場合、XMは送り出しの銀行手数料は負担してくれますが、受け取る側の着金コストはあくまで個人投資家それぞれの負担となりますので、非常に高い銀行を選んでしまいますと6000円近くとられるケースもありますので、注意が必要です。
国内銀行で最も安いコストで着金できるのが「ソニー銀行」となります。金額の多い少ないにかかわらずほぼ2500円で着金可能ですがから、この口座を利用するのが現状ではもっともお勧めです。
但し、国内銀行は海外からの送金受け取りにあたって、マイナンバーカードの登録を義務付けていますのでこちらにも注意が必要となります。
Mybitwalletを使った出金
VISAカード入金分を超えた部分を出金するのにもっともお勧めとなるのが「Mybitwallet」です。これはイープロテクションズが提供しているオンライン上のウォレットで、特定国の銀行口座には紐つかないネット上の口座ということになるのです。
あらかじめ「Mybitwallet」上に口座開設をしておけば、XMからMybitwalletへの出金手数料はすべてXMが負担してくれ、しかも口座の資金移動は承認されてからはほぼリアルタイムとなります。
この口座から国内の自分の銀行口座に出金する場合には、海外送金ではなくイープロテクションズ名で国内からの振り込みがされることからコストは一回あたり「824円」で済むことになり銀行間の海外送金よりもかなり安く資金を国内に戻すことができるようになっているのです。
国内銀行まで返金させずにこの口座に一定の金額を保有しておけば、XM口座で資金不足が生じた場合には常にリアルタイムで入金できるようになりますから、上手く使えば中間の口座ということで有効利用が可能になります。
iAccountを使った出金
Mybitwalletとは別に便利な仕組みを提供しているのが「iAccount」です。
iAccountの最大のメリットは無記名のVISAデビットカードを発行してくれることから国内においてATMなどでXMからの出金額を引き出すことができることです。
2016年までXMでは専用のデビットカードをマスターカードブランドで発行していましたし、ネッテラーのデビットカードも利用が可能でした。
しかし、金融庁がマスターカードに対してプレッシャーを掛けまくったことからこうしたサービスが全面中止となってしまった経緯があります。
しかしこの「iAccount」のサービスはそれを復刻させるものであり、国内銀行経由で資金を受け取りたくない個人投資家にはかなりメリットのあるサービスといえます。
ただし、資金の引き出しにはそれなりのコストがかかるのもまた事実で、国内におけるコンビニなどのATMにおける引き出し手数料は金額に対して2%ですが、最低手数料が3.5ドル、最高手数料が7.5ドル(800円程度)必要となり、少額資金の引き出しではかなり割高なコストを強いられます。
またこのプリペイドカードはドル建てであることから、国内で日本円に換金して引き出しますと、引き出しの額面に対して常に3%の手数料がかかることも忘れてはなりません。
さらに1日の引き出し額の上限は「2000ドル」となっていますから、現在のドル円レートで計算しますと、22万強しか1日には引き出せないことになります。
トータルのコストから考えますと「Mybitwallet」がお得ですが、銀行経由で多額の資金を海外から出し入れしていることで痛くもない腹を探られたくないと危惧する方には一定の利便性を提供するサービスをなります。
「XMカード」が利用不能になった後に、いち早くXMがこのソリューションを顧客に提供した理由もよくわかるものといえます。
まとめ
ここまでXMにおける入金と出金の最新情報をまとめてみましたが、競合他社の海外FX業者に比べますとXMはかなり日本人投資家の入金、出金の利便性を常に意識してその内容を改定してくれていることがよくわかります。
ここまできめ細やか、かつ迅速にソリューションを入れ替えて提供してくれる海外業者はXM以外にないのが現状で、ここだけ見てもXMは相当利用しやすい口座であることがご理解いただけると思います。