2日のロンドン市場では、序盤に円売りの動きが優勢になった

 2日のロンドン市場では、序盤に円売りの動きが優勢になった。ドル円は103.30-40レベルから一時103.70近辺まで上昇。クロス円も買われ、ユーロ円は116円台をつける場面があった。欧州株が堅調に取引を開始したことや、東京午後に桜井日銀審議委員が、3次元緩和に限界は無い、と述べたことが蒸し返された面もあったもよう。また、日銀は刺激策の意図せぬ結果を検証、9月会合では政策微調整の可能性、との報道もあった。CNBC、ロイターが関係者を引用したもの。目先は米雇用統計待ちとなっているが、今後は日銀関連の報道が相場材料となる場面も増えそうだ。

 ドル円の上昇とともに、ユーロドルは小幅安となり、ドル高の動きもみられた。1.12ちょうど付近から一時1.1170台まで反落。ポンドドルも1.3280近辺から1.3250台まで下押しされている。8月の英建設業PMIが予想を上回ったことで、ポンド買いの反応もみられたが、1.33台には届かず上値は重い展開。ただ、取引中盤には値動きは落ち着き、米雇用統計待ちに。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

[紹介元] 為替市場レビュー | Klug クルーク 【ロンドン市場】米雇用統計控えて模様眺めに