米国債利回りの上昇と伴にドル買いが強まっている

 きょうのNY為替市場は前日に引続きドル買いが優勢となった。きょうはFOMCボードメンバーの発言が伝わっており、ローゼングレン・ボストン連銀総裁やカプラン・ダラス連銀総裁の発言が利上げに前向きな姿勢が示されていたことから、再び9月利上げのリスクを市場も意識せざるを得なくなっている模様。米国債利回りの上昇と伴にドル買いが強まっている。

 CMEのFEDウォッチでは、9月利上げの確率は24%程度に留まっており、市場はまだ9月利上げ期待を織り込む動きまでは見せていない。来週はブレイナードFRB理事の講演などが予定されているが、9月利上げについて、FRBの意向はどうなのか、もう少し材料が欲しいところもある。

 ドル円は一時103円台に上昇。日銀が今月の決定会合でマイナス金利の拡大を検討しているとの報道もあり、日米金融政策への思惑がドル円を押し上げてた模様。マクロ系ファンドからの活発な買い戻しも観測されている。ただ、米株式市場でダウ平均が300ドル超急落するなど、警戒感も強まっており、ドル円も102円台に上値を抑えられている。103円から105円を目指すとなれば、更に確証が欲しいところではある。

 ユーロドルは一時1.1200付近に下落。前日のECB理事会を受けての上げから完全に失速している。ECBはきのう、政策を据え置いたが、追加緩和策強化への市場の期待は強く、年内には打ち出してくるとの見方が大半だ。特に今月に引き続きスタッフ見通しが発表になる12月が最有力視されている。足元の指標は改善を見せているものの、この先発表になる成長やインフレなどの指標はECBを失望させるとの指摘も聞かれる。ECBは追加緩和を見送ったものの、ユーロは積極的に上値を追う雰囲気にはなれない模様。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美