米国の次期大統領にドナルド・トランプ氏が就任する

米国の次期大統領にドナルド・トランプ氏が就任する。世界一の経済大国であり、経済的な結び付きが強い米国の変化は、日本にも大きな影響を与える。経済は、暮らしは、どうなるのか。経営トップにきいた。

■「中間層の危機、日本にも」 松井証券・松井道夫社長

大統領選後、数日の株式市場をみると、トランプ氏勝利を予測した人は、(株安になるとの読みが外れて)見事にやられた。クリントン氏の勝利を予測した人は、勝敗の予測は外れたが、株高になるとの読みは当たって市場では勝った。「逆の逆」の結果になったのは皮肉だ。マーケットは分からないものだ。

証券会社の経営にとってトランプ氏の当選は、不確実性が増し、マーケットが大きく動くという意味ではプラスに働く。株価が下がる場面が出てくれば、これまでより個人投資家は買いに入りやすくなる。

トランプ氏を押し上げたのは中間層の強い支持だろう。「このままでは、AI(人工知能)やロボットに仕事を奪われて底辺層に落ちる」という危機感、「トランプなら変えてくれる」という期待が投票につながったのではないか。

同じ危機感は日本にもある。アベノミクスで株価が上がったのは事実だが、日本銀行の金融緩和だけで、本質的な構造改革は既得権益に阻まれて何もできていない。米大統領選で、多くの人が察知できていない時代の変化が起こりつつあることが示されたのではないか。(聞き手・竹山栄太郎)


[紹介元] 朝日新聞 経済ニュース トランプ旋風、経済への影響は 日本の経営トップ語る