XMがセーシェルの口座への移行を決定した理由が明らかに

欧州証券市場局(ESMA)は、EU加盟国およびEEA各国の金融機関によるリテールクライアントへのCFD提供に関し、新措置を採択し「2018年7月30日」よりその内容を発効することとなりました。

これにともなって「キプロス」や「ギリシャ」などに本拠地を置くFX,CFD業者は一斉に「レバレッジ規制」を行うことになり、個別の商品ごとにマージンを大幅に縮減させることになってしまったのです。

このレバレッジ規制は既存のポジションの変更は免れますが、7月30日からの売買では「主要通貨については最大30倍、マイナー通貨ペアでは20倍」にまで減額されることとなります。

また、これまで海外FXの大きな特徴となってきた「ボーナスやキャッシュバック」といったインセンティブもEU加盟国内では一切禁止となりました。

これに伴ってキプロスに本拠地を置く「IronFX」などは7月30日からレバレッジ規制に従って利用レバレッジをダウンさせることを早々と顧客に通達しています。

これで、欧州圏でビジネスをするFX業者はほとんど本邦の店頭FX業者と変わらない取引条件でしか顧客に提供できなくなってしまったというわけです。

 

すべてはESMAの規制実施に対する先回りの対応

今回7月30日から発効となるESMAの規制の主要なものは以下のようになります。

1.バイナリーオプションをEU経済圏において全面禁止(仮想通貨CFD除く)
2.商品のボラティリティの大きさに応じて必要マージン率定義(レバ規制)
3.ロスカットが発生する必要マージン率の統一(一律証拠金維持率50%)
4.マイナス残高保護の義務化(ゼロカットシステムの導入法制化)
5.インセンティブトレードの禁止(ボーナスやキャッシュバック)
6.顧客の損失レベルをリスク報告書に追加

こう見ますと、ゼロカットシステムがある以外は欧州圏をビジネス領域とする海外FX業者が顧客に提供できる条件は、ほとんど国内の店頭FX業者と横並びになってしまい魅力は半減どころかほとんどなくなってしまったことがわかります。

一方当サイトで推奨している海外FX業者「XM」は数年前からホールディングカンパニーの下で、セーシェルに本拠地を置くFX事業会社を設立し、昨年12月段階でもこの事業会社の口座へと移行するように既存の日本人顧客に強く働きかけを行っていました。

その理由は、このESMAの規制発効に大きな関係があることが今初めて理解できる状況となりました。

つまりキプロスを本拠地とする「XM口座」ではこれまで日本人顧客に提供してきた、様々な取引条件とインセンティブをすべて失うことがわかっていたからこそ、日本人顧客だけはESMAの規制の対象とならない「セーシェルの口座に誘導して取引条件維持に努めた」ということなのです。

 

日本人投資家の海外FX選択の必須要件を理解しているXM

XMはスタート直後からFXでは約市場の半分以上を占める日本人の個人投資家の獲得に努めてきましたが、今回セーシェルに拠点を作ることで、これまでのハイレバレッジやボーナスプログラムのすべてを失わずに継続提供することに成功しています。

この会社は日本人個人投資家が何を求めて海外FXを利用しようとしているのかを、非常によく理解できており、このマーケティングを継続するためにわざわざキプロスの口座と分けてセーシェルに「xmtrading.com」というドメインで別の口座を開設するに至ったというわけです。

セーシェルにアカウントができた頃には、キプロスのXM口座のホームページから日本語対応が抜けることになり様々な憶測を呼ぶことになりました。

「国内の金融庁に圧力をかけられて日本人の誘致と取引を諦めるのではないか」とか「セーシェルに移転して追いつめられているのではないか」といったとんでもない誹謗中傷が海外FXを紹介する個人のサイトなどにも目立つこととなりました。

しかし「真相はまったく別のところにあった」ことが改めてよく理解できる状況です。

 

ボーナスを恒常的に提供するのはXMとFBS位になった

各業者がこのESMAの規制にどう対応するのかはまだすべて詳らかにはなっていませんが、EU加盟国およびEEA各国を本拠地とするFX業者にはもはやなんら選択の余地はなくなっています。

もともと1000倍レベルのレバを提供してきた業者は、数が限られていますが国内で登録ができる業者は事実上「XM」と「FBS」位になってしまってことがわかります。

このFBSは最大3000倍までのレバレッジと入金ボーナスを提供する業者ですが、口座自体はドル建てとユーロ建てしかなく、日本語のヘルプデスクも名ばかりで時間的な制約が多いことから、英語でコミュニケーションできませんと非常に辛い口座になっています。

また出金についても、拒否しているわけではありませんが実にプロセスがわかりにくく、利用し易いようになっていないのが大きな特徴となっています。

こうしてみてきますとハイレバ、ボーナスのもらえる海外FXというのはとりもなおさず「XM口座」の事である時代になったことを改めて実感させられます。

XMでの取引はますます日本人個人投資家にとっては貴重な機会になることが予想される次第です。