建造の遅れで巨額の損失を出した失敗を踏まえ、いったん手を引く

三菱重工業が大型客船の受注を凍結する方向で調整していることが9日、分かった。建造の遅れで巨額の損失を出した失敗を踏まえ、いったん手を引く。旅客のほかに貨物も運べる大型貨客船などに注力する。提携協議中の今治造船(愛媛県今治市)など3社とは、三菱重工の造船所の共同利用を検討する。造船で安定した収益を出せるよう構造転換を急ぐ。

三菱重工本社の船の設計などを手掛ける部門の分社化も検討する。今治造船など3社が受注した船の設計を請け負えるようにするとみられる。三菱重工の持つ高い技術力を最大限に活用する。

[紹介元] 東京新聞 経済面 三菱重工、大型客船の受注凍結へ 造船所の共同利用も検討