ドル円も102円台を維持できず値を下げた

※忙しい人のサマリー 日銀・FOMCにらむ展開続く ドルはやや頭の重さ、利上げ期待弱く、据え置き織り込む動き 【16日の市場】CPI好結果  もみ合いからロンドン市場にはいって円高が優勢に。ポンドが大口の売りなどに値を落とし、 ポンド円の下げが他のクロス円の下げを誘発。ドル円も102円台を維持できず値を下げた。 原油先物の下落に、リスク回避的な動きが出た面も。  もっとも、NY市場に入ると買い戻しが優勢となった。21時半発表の米消費者物価指数が好結果。コアの前年比2.3%という高水準を受けて、ほぼ払しょくされていた9月の利上げ期待が少し回復しドル買いの流れに。もっとも、利上げ期待はあくまで少数派であり、大勢に影響はなく、102円台に戻した後は買いが弱まった。 【19日の市場】ドル円はやや重い  日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、ドルにやや重さ。ドル円は101円台に値を落とした。新規材料が出たわけではなく、据え置き濃厚なFOMCと円安効果が限定的とみられる日銀の政策を意識してのドル円の売りが出た格好。    資源国通貨は対ドル中心にしっかり。 先週末値を落とした原油先物の買い戻しなどが好感される格好に。 【本日の見通し】明日の発表までは動きにくさ  本日から明日にかけて、日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)が同じ日程で行われる。直近最大のイベントの結果発表を翌日に控え、今日は様子見ムードが強い展開が予想されている。  先週末の米消費者物価指数(CPI)は好結果となったが、FOMCでの利上げ期待を強めるにはやや力不足で、基本的には据え置きが見込まれており、ドル円の頭は重そう。ただ、イベントを前に100円台に突っ込むだけの勢いには欠けており、101円台を中心にしたもみ合いが基本となりそう。  今日の海外市場あh、米住宅着工件数など材料がないわけではないが、日銀、FOMC前に動きが出るほどの材料ではない。  ただ、取引が基本的に手控えられる中、大口の売り買いなどに荒っぽくなるケースには要注意。指値注文などがいつもよりも少なく、大口の注文がもし入った場合、相場が一時的に支えきれない可能性がある。 【本日の戦略】様子見  スウィングは明日を控えて様子見。無理をする局面ではない。結果次第で中長期に流れが出る可能性も。ポジションがある場合は、ストップを忘れずに。  デイトレはレンジを意識して小さく売り買い。102円台は売りに回りたいが、持ちすぎず、すぐに止める意識。 ※山岡和雅個人の見解です 為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

[紹介元] 山岡和雅の視点 | Klug クルーク 日銀・FOMCにらむ展開続く