本日21時半に米国の7月の雇用統計が発表されます。 前回6月分の雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が前月比+28.7万人と 事前予想の+17.5万人を大きく上回る高結果となりました。 今回の事前予想は+18.0万人。前回からはかなり増加幅が減少し、 節目といわれる20万人も割り込みますが、前回と均すと悪い水準ではありません。 米国は先月29日に発表された米第2四半期GDPがかなり弱く 年内の利下げ期待が一気に後退しました。 直近の金利市場の動向をみると年内利上げの織り込みは1/3弱程度となっています。 今回の雇用統計でこの見通しが少しでも回復するのかどうかがポイントに。 非農業部門雇用者数が20万人の節目を超えてくると、期待感が強まると思われます。 また、今後の個人消費動向や物価の回復を占う意味でも、平均時給の上昇も加わると 年内利上げ期待が強まり、週末を前にドルの買戻しが優勢になると期待されます。 逆に15万人を割り込むような数字が出てくると厳しいです。 先週のGDP以降、米国の弱めの数字に市場がやや神経質になっています。 ADP雇用者数の好結果などから、少し安心感が出ているだけに、 逆に弱めになった場合のほうが市場のインパクトも大きくなりがち。 よほどの数字でないと100円を割り込んで大きく下がるには難しいと思われますが、 要注意といったところです。
[紹介元] ダックビル為替研究所 | Klug クルーク <直前チェック>米雇用統計~年内利上げ期待の回復なるか?