愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)から3泊4日の長旅を無事に終えた

三菱航空機が開発している国産初のジェット旅客機「MRJ」が28日夕(現地時間)、試験拠点を構える米国の空港に着陸した。愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)から3泊4日の長旅を無事に終えた。2年後の納入開始をめざし、今後試験飛行を本格化させる。

到着したのは、三菱航空機が中心的な試験拠点と位置づける、米西部ワシントン州のグラント郡国際空港。晴れの日が多く、滑走路も5本あり、好きな時に飛べる特徴がある。

MRJはこの日、最終経由地の米アラスカ州の空港を離陸。現地の開発拠点の社員らが見守るなか、グラント郡空港に降り立った。

MRJは8月下旬に2度、米国に向けて出発したが、空調システムのトラブルで失敗。3度目の挑戦となる今回は、26日(日本時間)に名古屋空港を飛び立っていた。飛んだ距離は約8300キロで、総飛行時間は13時間8分だった。現地拠点のフライトテストセンターの岩佐一志副センター長は「MRJがやっと来て、全員感動している」と到着を喜んだ。(平山亜理=米モーゼスレーク、細見るい)


[紹介元] 朝日新聞 経済ニュース MRJが米国の試験拠点に到着 3度目の挑戦で成功