FXの場合どの通貨ペアでも日足市場で明確なトレンドがでるのは年に2回程度しかなく、それ以外はもっと短い時間足で一時的に出るトレンドがあるぐらいなのがだいたい年間を通じた動きになります。
それだけにしっかりトレンドが出たときに相場に乗れないと大きな利益を得ることはできません。
仮に毎日デイトレやスキャルをしてるとしてもこうした大相場に乗るのはかなり重要といえます。そんな大きなトレンド相場に乗るために利用したいのが「標準偏差」です。
今回はこの「標準偏差」のチャートの使い方についてご説明いたします。
どのFX業者でもほぼ実装済みだがあまり使われないツール
標準偏差はオシレータ系ツールとしては多くのFX業者の売買ツールの中に実装されていますが、今一つ人気がなく正直なところあまり使われていないのが実情です。
これは「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」という状態を知らせるのではなく、複数の期間の引け値と平均価格との間の差を統計的に測定したもので、チャート的には下から上方向に上がり始めるとトレンドが出始めていることがわかります。
RSIなど、もうひとつほかのインジケータと組み合わせればそれが上昇しようとしているのか下落しようとしているのか理解できるようになります。
標準偏差が下から上昇して上まで到達すれば、かなりトレンドが強いと把握することができますが、逆にこれが垂れてくるとトレンドも一旦お仕舞いと判断することができるのです。
1分足や5分足といった短いチャートでも一応は機能しますが、できることならば1時間足以上のチャートと組み合わせるのがお勧めとなります。
日足と週足で同一のトレンドが出る場合はかなり強い相場
このトレンド相場ですが、日足で見たときに明確にトレンドが出始めようとしており、しかも週足でもトレンドが出るように見える場合には確実に大相場になることが予想されます。
一般的には日足に先にトレンドがでて追いかける形で週足にトレンドがでることになりますが、こうした場合はとにかく騙しにあうことは覚悟しても順張りでトレンドがでている方向についていくのが定石となります。
ドル円の場合本当に明確なトレンドが日足以上ででるのは限られていますので、こういうタイミングについていかれないと大きな儲けを確保することはできません。
いつこうしたトレンドがでるかはまだわかりませんが、常に標準偏差を見ながらチェックしておくことがお勧めとなります。