トレーディングベースでトルコリラをハイレバ取引してみる

国内の個人投資家は「トルコリラ」というとトルコリラ円のことしか思い浮かべないようですが、トルコリラ円というのはいわゆるクロス円のひとつです。

つまり、ドルトルコリラを売ってドル円を買うことによって作り出される、人工的な通貨ペアとなりますから、もっともわかりやすいのはドルトルコリラを売ることになります。

XMでトルコリラの取引をしようとする場合には「USD/TRY」か「EUR/TRY」を選択することになります。

スワップだけのことを考えればEURとの組み合わせが大きくなりますが、昨今の政治的な状況から考えますと「USD/TRY」を売買する方がかなりわかりやすくなっています。

 

トレーディングベースとは売りも買いも考えるということ

トルコリラといいますと、とにかくスワップ狙いしか個人投資家の頭には浮かばないわけですが、足元の取引状況をみますとトルコリラ円でみても平気で1日2円や3円上下に動く状況になってきています。

なので、必ずしもUSD/TRYを売るのではなく状況に応じて買うという選択肢も考えられるようになってきているのです。

足元のUSD/TRYのコストを見てみますと、1万通貨の売買で必要な証拠金は1244円であり、売った場合にもらえるスワップは一晩で309円、買った場合には-444円ほどを支払うことになります

買いの場合にはしっかり「デイトレベース」で売買して利益を上げて、NYタイムを超えないうちに売却することを考える必要がでてくることになります。

これまでは東京タイムではEUR/TRYもUSD/TRYもほとんど動かない通貨ペアでしたが、今ではアジアタイムからかなりボラティリティが大きくなっていますので、買いも売りもエントリーできるというかなり大きな妙味があります。

本邦の個人投資家のトルコリラ円の投資を見ていますと、月足で見ても週足でみても一貫して下落していくこの通貨ペアを「ドルコスト方式」などと自分で決め込んで延々とナンピンしている点が取引の大失敗を招いているわけです。

毎晩相当高いスワップを支払ったとしても、延々売っているほうが実は儲かっていたという調査結果もでるほどトルコリラを買うという行為は不利なトレードのなっているのです。

日本円ベースで考えたとき30円が15円になったと言われても、実額ベースでは大きく感じられないのでピンと来ない方が多いようです。

しかし、ドル円でいえば足元の110円の価格が半分の55円になったようなものですから、そのインパクトの大きさは相当なものになることはご理解いただけると思います。

しかも毎日上げたり下げたりしますから、うまく取り込むことができればトルコリラを売るというオペレーションでも十分に利益を確保することができるのです。

しかも一旦底を打ってトルコリラ買いができれば、USD/TRYなら1240円あまりのコストで300円以上のスワップを支給されるのですから、国内でトルコリラ円を買って1万通貨で80円程度を得るよりはかなり効率のいいスワップの取得ができることになるのです。

ちなみにドルトルコリラを扱っているヒロセ通商などは1万通貨の売りで付与されるスワップが57円ですから、XMと比較すると雲泥の差になっていることがわかります。

端的に申し上げて国内の店頭FX業者が付与するトルコリラのスワップは、政策金利が上昇しても逆に下落気味の状況でちっとも妙味がないのが現実の状況なのです。

 

過少資金だけに売買方向を間違えばすぐにゼロカット

ただし、ボラティリティが高くて利益機会が大きいということは、逆に損失機会も非常に大きくなることは忘れてはなりません。

たとえばUSD/TRYなら1000通貨で100PIPS動いただけで1800円程度の損失が生まれますから、1万通貨を100PIPS放置しておいたらあっという間に1万8000円負け越す形になるので、たった1万円の証拠金で勝負した場合には毎日強制ロスカットの憂き目にあうリスクもあるのです。

それでもたった1万円ですから長々とポジションをもってナンピンして挙句の果てにすべてを失うよりは安全性に優れていることは間違いありませんが、やり方を間違えると損失ばかり積み上げかねない点には相当な注意が必要です。

足元ではトルコリラのボラティリティは直近のビットコインを超えているともいわれていますから、ハイボラティリティの環境で売買するなど無謀中の無謀ということになりますが、少額資金で絶好のエントリーポイントを見つけて一発勝負をかけるというチャンスはあります。

四六時中ポジションをもつような状況にはありませんが、相場の状況次第では非常に少ない資金で短時間に利益を得ることができる可能性もあるのです。

XMでトルコリラを売買してみるというのは、今だからこそできる選択肢でもあるのです。