海外FX業者で取引をした時に最も気になるのが、業者とのコミュニケーションがしっかりとれるかどうかです。数年前までは日本語対応をしてくれず、日本語のホームページだけがあるような業者が多かったのは事実です。
ただし、今ではFXビジネスの中心国である「日本の顧客を獲得することがどれだけ重要か」をどの海外FX業者もしっかり認識するようになっています。
その為、日本語のヘルプデスクを設立するところが多く、チャットでもメールでも基本は日本語でやりとりができるようになっているのです。
したがって一般的には、海外FX業者を使った運用で、英語が使えないことはほとんど問題ないといえます。
国内の業者を利用している場合もそうですが、特別何もない時には、そもそも業者とコミュニケーションとる必要はまったくありません。
何か余程の事があった時だけ、問い合わせをせざるを得なくなりますから、そんな時に日本語で対応してくれるのは非常に助かるものです。
しかし、緊急を要する場面というのはいつ訪れるか判らないものです。
日本語対応をしてくれるといっても、24時間日本語対応でライブチャットに応じてくれる会社というのは残念ながら存在しません。
時間帯によってはすぐに返事をもらえないこともあり、どうしてもライブでやり取りをすることになると、やはり英語は喋れる必要は全くありませんが、最低限書いてやり取りできるスキルだけは、海外FX業者を使用するにあたり、もっておきたいところです。
XMではこんなことに英語で対応させられました
「XM」は海外FX業者の中でも最も日本語対応に力を入れております。
メールでの問い合わせは日本語で大丈夫ですし、一定の時間は日本語対応のライブチャットにも応じてくれますので、その場で返事をもられるところが大変助かります。
ただし問題というのは、往々にしてこうしたライブチャットの対応時間外で起きてしまうもので、日本時間の21:00から翌朝の9:00までは利用ができない状況です。
つまり、その時間帯にチャットで問い合わせをしようと思う場合には、英語を使わざるを得ないのです。私の場合ですと、過去に次のようなケースで英語での問い合わせを行うことになりました。
資金の入金を行ったのに口座に反映されない
日本時間の夜中に「入金」をするというのは、大体のところ含み資産が膨らむなど、プラスの状況で起こることではありませんが、21:00以降に大きなファンダメンタルズ要因が重なり強いトレンドが形成される場合も考えられます。
チャンスとみるやハイレバレッジで稼ぐのが海外FXの魅力ですから、そういった時には多少リスクをとっても積極的に売買をしたいものです。
そういった時に、せっかくリアルタイム入金したものが口座に反映されていないとなると、すぐに業者に連絡を取る必要があります。
こんな時に日本語対応時間外ですと、簡単でも英語で書いてコミュニケーションをとることが必要となりました。
レバレッジが緊急事態で888倍から50倍になったとき
ハイレバレッジを提供する業者であっても、市場の緊急事態に直面しますと「レバレッジを突然下げる」と業者が通告してくることがあります。
もちろん5分後、1時間後にレバレッジダウンを起こすといった急な話ではありませんが、それでも為替の過度な変動により「数日後に実施」というアナウンスを出してくることもあるのです。
XMの場合でも、2015年1月15日のスイスフランショックの暴落後、次の週には様子を見るためにいきなりすべてのレバレッジを50倍に落としています。
また、UKにおけるスコットランド独立投票の前後、2015年8月25日の中国起因の暴落の直後にも同じようなオペレーションを行っています。
当然びっくりするのは、ハイレバレッジだからこそ複数のポジションを保有できたわけなのに、いきなり50倍となれば、当然追証を要求されてることになるのです。
この時、たとえば追証に応じなかったら利益が出ているポジションでも、そこで強制的に利益確定になるのか?それとも損切りになるのか?この事実を確認してみないことには全く分からない状況に追い込まれました。このときも英語によるチャットで確認をとった次第です。
英語で問い合わせするタイミングは必ずやってくる
こうした特別で、突然の事態は日本語対応がスタートするまで待ってはいられないものです。
英語は中学生レベルでも十分通じるものですし、高校生レベルなら立派なビジネス英語として機能することになります。
また、この便利な世の中では無料の「翻訳サイト」が複数存在しますので、そこに日本語を打ち込めば、数秒で英文を形成してくれます。
殆どの海外FX業者紹介サイトでは「日本語だけで何の問題もない」とあっさり書いていますが、何にも問題ないとは言い切れないのが実情です。
実際にこうした口座を長く使っていればいるほど、英語で問い合わせしなくてはならないタイミングに直面する事だけはあらかじめ認識しておきたいところです。