【ロンドン市場】ドル高の流れ継続も米ADP統計控えて動き鈍る

 5日のロンドン市場は、米国・カナダが祝日(レイバーデー)でNY市場が休場となるため、参加者が少ない中、東京午後の流れが継続し、ドル円やクロス円の頭が重い展開となった。
 日本時間午前11時半から始まった黒田日銀総裁の講演において、追加緩和への具体的な言及が見られず、今月の日銀金融政策決定会合での利下げ期待がやや後退したことで、ドル円、クロス円での円買いにつながった。
 もっとも、北米勢が不在の中、下値を売り込むだけの勢いは見られず、一時103円10銭台まで突っ込んだドル円が103円40銭台まで回復するなど、下値では買い戻しも。
 ドルは対円以外でもやや売りが目立つ展開。
 とくに目立ったのがポンドとカナダ。
 ポンドは17時半の非製造業PMIが予想を大きく上回る好結果となり、ブレグジット後の景況感悪化への警戒感が大きく後退したことがポンド買いにつながった。
 カナダは、NY原油先物の時間外市場がしっかりとなり、米ドル売りカナダドル買いに。
 もっとも両通貨ともロンドン市場午後には参加者が減ることへの警戒感からポジション調整が入り、動きが抑えられた。
みんかぶ「KlugFX」山岡和雅