こうした「財政の緊縮状態」が日銀の金融緩和の効果をそいで

安倍晋三首相の経済政策のブレーンを務めた本田悦朗・駐スイス大使は23日までに共同通信のインタビューに応じ、日本のデフレ脱却に向け「今は政府の歳出を増やし、経済(の規模)を大きくする段階だ」と述べ、財政拡大が必要との考えを示した。

本田氏は、20年度に基礎的財政収支を黒字化する財政健全化目標の達成に向け、政府が歳出削減を急ぎすぎていると指摘。こうした「財政の緊縮状態」が日銀の金融緩和の効果をそいでいると述べた。

財政要因に加え、世界経済の先行き不安や原油安に伴う物価下押しによって「アベノミクスの効果が見えにくくなってしまった」と話した。(チューリヒ共同)

[紹介元] 東京新聞 経済面 デフレ脱却へ歳出拡大を 首相元ブレーン、本田スイス大使