※忙しい人のサマリー ドル高基調強まり、ドル円一時103円台 9月の利上げ期待は継続も、大きく盛り上がることはなく 機関投資家などからの買い戻し主体に 【東京市場】102円台前半 前日のNY市場で102円台から101円台に調整された展開を受け、朝方は調整の動きも目立ったが、その後は順調にドル買い。 基調としてのドル買いの意識が強く、しっかりの展開。 クロス円も朝方の軟化から買い戻しが優勢。 【ロンドン市場】朝方ドル買い、その後もみ合い 朝方はユーロドル、ドル円でドル買いの動き。 ジャクソンホール会合でのイエレン議長講演後に強気発言を行ったフィッシャーFRB副議長のインタビューがこの後予定されていたこともあり、基本的に強気という流れに。 もっとも副議長は9月利上げについて、過程はあくまでも経済次第と示唆を見せず、利上げは一回で終わりとは言えないなど、タカ派側面は見せたが、市場はやや肩透かしで、その後はもみ合いに。 【NY市場】ドル円103円台 ドル円は一時103円台。ドル買いの動きが強まった。 材料というよりも機関投資家などからの買いが目立ったという印象。ユーロドルでもユーロ売りドル買いが目立つなど、ドルはほぼ全面高。これまでドル売りに回っていた参加者からのポジション調整も目立っている。 【本日の見通し】ドル高基調継続 NY市場で一時103円台を付けるなど、ドル高基調が強まっている。 9月の利上げについては金曜日の雇用統計次第の面が大きいだけに、ここから買い上げる動きには慎重な姿勢も見られるが、上昇トレンドは継続。 今日はボストン連銀、シカゴ連銀、ミネアポリス連銀の総裁講演や討論会参加が予定されており9月の利上げをにらんでの動きが続きそう。経済指標としては、金曜日の雇用統計をにらんで、前哨戦としてのADP雇用者数(8月)に注目が集まる。予想は前回比17.5万人増と、7月の17.9万人増とほぼ同水準。予想を上回り20万人に迫ると、本番への期待感が強まる。 全体としてドル高基調は変わらず、ドル円は基本的に押し目買いの流れ。 他の通貨も基本的にはドル高を意識か。 【本日の戦略】押し目買い 基調は変わっていないが、雇用統計を前に突っ込んだ買いにもリスクが高そう。 押し目を丁寧に拾う展開が続くか。 ドル円は102円台半ばあたりまで下がってくると買い目という印象。ただ、このあたり金曜日の雇用統計を前に柔軟に対応したい。101円台半ばあたりまで持ちたいところだけに、無理は禁物か。 デイトレも買いからの回転を意識。103円台では利益確定に回りたいところ。 ※山岡和雅個人の見解です 為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
クロス円も朝方の軟化から買い戻しが優勢

[紹介元] 山岡和雅の視点 | Klug クルーク ドル高基調強まり、ドル円一時103円台