太陽光パネルの増設やバイオマス発電などの導入で、自家発電を増やす

事務機器大手のリコーは21日、2050年までに工場や事業所などで使う電力をすべて再生可能エネルギーでまかなうと発表した。アップルやマイクロソフトなど、同様の目標を掲げる企業の国際的な取り組み「RE100」に日本企業として初めて参加した。

温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」が昨年発効したのを受け、今回の目標を設定。太陽光パネルの増設やバイオマス発電などの導入で、自家発電を増やす。購入する電力も再エネに切り替え、50年に社内で排出する温室効果ガスをゼロにすることを目指す。

山下良則社長は同日、山本公一環境相と面談し「目標値設定をすると課題が出てくるが、そこでイノベーションが起こる。必ず環境は変わるし、自ら変えていくということも含め、意思表示をした」と語った。

また、同社やアップル、富士通、ソニー、ソフトバンクグループなど国内外の10社は地球環境のことを考える「アースデイ」の22日、自然エネルギー財団と共同で、企業の再生エネ活用を促す提案を発表する。今年度に導入が予定されている化石燃料を使わない電力の市場で、原発と再生可能エネルギーを区分することなどを求めている。(戸田政考)


[紹介元] 朝日新聞 経済ニュース リコー、再生エネ100%へ 2050年までに