この連載を通して、投資信託に対する読者の皆様の関心の高さを感じています

© Reuters.  三井智映子と始める資産運用入門19:投資信託(5)NISAでも活用しやすい投資信託 © Reuters. 三井智映子と始める資産運用入門19:投資信託(5)NISAでも活用しやすい投資信託

こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。

この連載を通して、投資信託に対する読者の皆様の関心の高さを感じています。
そこで今回も投資信託の活用についてお伝えしていきたいと思います。
テーマは「NISA(ニーサ)」です。

■投資信託はNISAに向いている
ではここで復習です。
そもそもNISAとは、年間120万円までの投資について、その運用益が非課税になるという制度でしたね。
そして大事な年間120万円の購入枠で、できれば10年以上の長期投資ができる金融商品を選ぶのがベターだというお話も、この連載でさせていただきました。

実はそんなNISAの購入枠の選択肢として、投資信託はぴったりなのです。

例えばNISAで日本株の個別銘柄を買うとしましょう。
しかし個別株だとちょうど120万円分購入するのが難しかったり、最低投資額が120万円以上の「値がさ株」と言われる銘柄もあったりしますよね。
そうするとせっかくのNISAの購入枠を存分には活用できなくなってしまいます。

その点、投資信託は金額を指定して購入することができます。
投資信託のほとんどが1万円以上1円単位で購入ができるので、限られた非課税の投資枠を有効に使うことが容易なんです。

もちろん、投資信託だけで120万円を使うというのではなく、株式などと組み合わせて限度枠を使い切る、というやり方もありです。
そういう意味でも、とっても使い勝手がいい商品なんです。

また投資信託は、多くの個別株などに分散投資をすることから、ある程度倒産や暴落などのリスクを分散することができます。
そのため長期投資には向いていると考えられます。

ということで、投資信託はNISAの活用にはもってこいの商品と言えるわけです。

■インデックスファンドで長期運用を
長期で安定した運用益を得たいNISA。
長く保有するわけですから、同じ投資信託を選ぶのでも、できるだけコストが安いものから選びたいところです。

そういうときにおすすめなのが「インデックスファンド」と呼ばれる商品です。
インデックスファンドは「ローコスト型ファンド」とも呼ばれ、比較的低コストで運用が可能です。
その中でもとくにコストパフォーマンスのいい「低コストインデックスファンド」にはぜひ注目しておいてください。

また「ノーロード型投資信託」と呼ばれる商品は、なんと販売手数料が無料。
始める時点からリスクを低く抑えられる商品です。

低コストインデックスファンドシリーズが豊富な証券会社といえば、SBI証券、楽天証券、マネックス証券がベストスリー。
そしてノーロード型投信の本数ではSBI証券、楽天証券、カブドットコム証券がベストスリーとなっています。

なかでもSBI証券はNISAの口座開設数ナンバーワンですので、NISAで投資信託を始めるには最適な証券会社と言えるかも知れませんね。

NISA口座の活用に、ぜひ投資信託、始めてみてください。

三井智映子と始める「資産運用入門」は資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子