海外のFX業者の場合、最低限自社の運転資金と顧客から預かった資金の「分別管理」を行っている会社は多いのですが、日本のFX業者が金融庁から必須の履行とされている「信託保全」を行っているところは意外に少ないものです。
そんな中でもXMはこの「信託保全」に該当するシステムを導入しており、顧客から預かった資金について「もしもの時」にはしっかり返却できるシステムを持っているのです。
XMは投資家補償基金(ICF)に加入していることから、一人最大2万ユーロ(約240万円)の初期投入証拠金まで補償してくれるサービスを受けることが可能になっています。
これは欧州圏での業者の中でも「UK」と「キプロス」でライセンスを取得している業者は必須で加入していますが、それ以外の業者は必ずしも加入していないことが多く、海外業者の中ではXMが最も信頼の置ける仕組みを導入しているといえるのです。
※2016年から、日本人投資家の口座はキプロスではなくセーシェル法人に開設されることになりました。
このセーシェル法人はICFの加入が義務付けられていません。
最も気になるのは「顧客の信託保全はどうなるのか? 」です。これについて、XMのサポートにチャットで問い合わせて回答を得ております。詳しくは本ページの下部をご覧ください。
投資家補償基金は保険機構のようなもの
このICF、投資家補償基金というのは厳密にいうと国内の信託保全とは形が異なり、加入企業が相互に支えあう形で、もしもの場合「顧客に最大2万ユーロ」まで補償するという仕組みになっています。
ですから、自力で返済できなくなった場合に、こうした機構から不足分を補ってもらうといった使い方が現実には起こることになるようです。
そもそも欧州圏のしっかりとした銀行に、口座の分別管理を依頼していれば、業者が勝手に顧客の証拠金を運転資金として使い込むなどと言う行為はできないのが基本です。
XMでは、イギリスの「バークレイズ銀行」に分別管理しておりますので、顧客の資産には一切手を付けることができません。
この「分別管理+信託保全」がXMでは用意されているわけですから二重に安心を担保できていると言えるのです。
利益は口座に放置しないのが得策
もともとXMの「マイクロ口座」は、運用資金が2万ドル以内の場合においてのみ「888倍のレバレッジ」が稼動するようになっていますので、それ以上を預けてもハイレバレッジを利用できなくなります。
したがって、この口座で利益がでたら適宜出金をして口座管理を2万ドル以内にしておけば、補償の上限にもマッチすることになります。
そもそも、この上限は初期に入金した額に対してだけ補償されるようですので、利益がでたらしっかりと自分の口座に引き出しておくことが必要になってくるのです。
この場合、ネッテラーやXMのデビッドカードを利用すると、とりあえずXMの口座からは資金を避難させておけますし、必要ならこのカードから入金すれば、すぐに口座にお金を入れることができて便利です。
XMで長く取引する場合には、このどちらかのサービスを利用していくことがお勧めとなります。
海外FX業者というのは、イメージ的に危ない気がしているトレーダーが多いようですが、実態をひとつひとつ紐解いていきますと、XMのようにしっかりとした業者であれば安心した仕組みを持っていると言えるのです。
追記:2016年から日本の投資家はセーシェル口座に
XMでは上記のように「英国バークレイ銀行の分別管理」+「ICFの2万ユーロまでの信託保全」と万全の体制でした。
しかし、2016年から日本人投資家の口座は、キプロスではなくセーシェルに作った法人に開設されることになり、これによって「必ず2万ユーロまでの信託保全」はなくなってしまいました。
これは、キプロス籍であれば必ず「投資家補償基金ICF」に加盟しなければなりませんが、セーシェル籍ではその義務がない為です。
セーシェル籍をとった理由ですが、XMが日本の金融庁に対するリスクヘッジの為にと見られます。万が一キプロス当局と金融庁の合意により国内の投資家がキプロス籍の業者を利用できなくなれば、今までの顧客を全て失ってしまいますので、そのような思惑があるのではないかと考えられます。
XMは下記のように複数の国で金融ライセンスを取得しております。
「セーシェル1国だけで金融当局からの許可を受けた会社」であれば信用できませんが、既に世界中の国で金融ライセンスを持っているXMであれば、リスクヘッジや節税の為だろうと解釈することができます。
しかし、セーシェル口座の「信託保全の有無」については一抹の不安を覚えます。そこで、その不安をXMの「チャットサポート」に直接確認してみました。
セーシェルとは何か?オフシェア法人とは何か?は下記の記事をご覧ください。
セーシェル口座に信託保全はあるのか?
対応が早く、チャットサポートにログインしてから「20分程」で回答を得ました。
結論から言うと「セーシェル口座は全額信託保全」されるということでした。また、この金額は入金ベースではなく「残高ベース」で補償されるとのことです。
XMは英国バークレイ銀行の補償の他に、AIGの保険にも加入しているということで、より顧客の資産保全に留意していることがわかります。
AIGの質問に対しては、チャットではなく後日メールで回答をいただきました。
※XMチャットサービス
※メールによる回答
抜粋版
その場合、弊社に万が一サービス提供が困難となる事態が発生する場合においても、その時点のお客様の残高は全額補償されます。
さらに、こちらとは別にAIGの保険(最大100ドル)に加入しております。
お客様のご理解の通りです。
お客様のご資金は弊社の運転資金とは完全に分別管理されておりますので、債権者への支払いに充当されることはございません。
また、AIGの保険は1人につき「最大100万ドル」の補償ですか?
セーシェルラインセンスのもとにあるお客様を対象にしたAIG保険補償額ですが、こちらはお客様お一人様ではなく弊社全体でUSD1000000の補償となりますが、お客様のご資金がこの金額を超える場合には、弊社経営幹部の了承を経て別途銀行保証によるご資金の安全確保など必要な対応を行う所存でございます。
はい。ご理解のとおりです。
このように、XMではサポートに確認すれば「納得」するまで質問に答えてくれます。
信託保全だけではなく、入出金など国内とは違った疑問が出てくるのが海外FXですので、ネットで調べるよりも直接チャットを利用して聞いた方が間違いなく早いです。
サポートの質についてもXMは間違いなく海外FX業者№1と言えます。
2016年から日本人の口座が「キプロスライセンス口座」から「セーシェルライセンス口座」に変わったと思います。
キプロスライセンス口座では、投資家補償基金ICFにより信託保全が行われますが、セーシェルラインセンス口座の信託保全はどのような扱いになりますでしょうか。