議事録で利上げ期待盛り上がらずドル売りに

※忙しい人のサマリー 議事録で利上げ期待盛り上がらずドル売りに 早期利上げの明確ヒントなく 浅川財務官口先介入でドル円は東京市場で戻す場面も続かず 【東京市場】ドル円100円台前半  ドル円は当初買い戻しが目立つ展開となった。 浅川財務官が・激しい動きがあれば対応せざるを得ないと発言し100円台後半まで上昇。もっとも午後には伸び悩んでおり、頭の重さも感じさせた。 【ロンドン市場】ドル円100円台後半  ドル円は100円台後半でのもみ合い。  豪ドルが対ドル、対円で売られる場面が見られ、豪ドル円の売りからクロス円全般がやや押される場面も。原油の調整などを見て、短期筋が豪ドル売りに回ったとみられた。 【NY市場】議事録利上げのヒント締佐々  FOMC議事録は市場が期待した早期利上げへのヒントが見られず、ドル売りが広がる展開となった。  早期利上げへの一部参加者の見解が示されたものの、多くの参加者が力強い雇用や景気拡大が続くのか、そして、インフレが目標の2%に到達するのか、もう少し指標を見極める必要があるとの見解で一致している。  ドル円は100円近辺へ下落。100円割れは試しきれなかったが、戻りは鈍く、下値を意識する展開に。 【本日の見通し】ドル円頭重く  FOMC議事録を受けて値を落としたドル円は、その後も戻りが鈍い展開となっている。早期利上げへのヒントがなく、可能性は残るものの、期待感が上がらなかった分だけ調整が出た形。もっとも前日は下がったところで浅川財務官からの口先介入が出ていた。100円割れからは当局の動向なども意識しながらの展開となるだけに、一気の下げも難しい。もみ合いの中で下値トライのタイミングを計る展開となりそう。  今日は米国の新規失業保険申請件数が発表される。毎週木曜日に発表される指標であるが、今回の発表は計測機関が来月発表される米雇用統計を被るだけに注目度が高い。予想は26.5万件と、前回とほぼ同水準。雇用統計がここ2回かなりの好結果となっているだけに注目度が高まっており、予想からぶれると市場の反応が大きくありそう。   【本日の戦略】ドル売り円買い  戻り売り基調が継続  ドル円は100円割れを試す展開が期待されるが、当局への警戒感などを考えると、割り込んでからは売りにくいだけに戻りを丁寧に待ちたい。    デイトレも売りからで小さく回転も。 ※山岡和雅個人の見解です 為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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