
26日のNY市場はまちまち。
前日までの下げに対する反動から買いが先行。
注目されたジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演では、米経済への自信や景気後退局面でも金融当局に十分な準備があることを示したことが好感された。
しかし、フィッシャーFRB副議長が9月を含む年内2回の利上げを支持したほか、8月雇用統計が利上げへの判断材料になると強調したことから急速に上げ幅を縮小。
ダウ平均は53.01ドル安の18395.40、ナスダックは6.71ポイント高の5218.92で取引を終了。
グローベックスは小安く推移しており、NYダウで20ドル程度の下落を織り込んで推移している。
欧州市場は全般売り先行で始まっている。
ロンドンはサマーバンクホリデーで休場。
NYダウは高値圏でのもち合いが続いているが、支持線として意識されていた25日線を割り込んできている。
5日線との短期デッドクロスも意識されてきており、目先的には利食いの流れに向かいやすい。
また、引き続き、9月5日のレイバーデーまでは本格的な資金流入は限られるとみられる。
フィッシャーFRB副議長が9月を含む年内2回の利上げを支持したほか、8月雇用統計が利上げへの判断材料になると強調したことから、週末の雇用統計を見極めたいとする手控えムードも高まりそうだ。
雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が強い内容になるようだと、先回り的に調整基調が強まる可能性も。
また、本日は個人所得(7月)、個人消費支出(7月)、個人消費支出(PCE)価格コア指数(7月)の発表が予定されている。
週末の雇用統計に向けて様々な指標の発表が予定されており、これらの結果を受けて利上げへの思惑等で強弱感が対立しやすく、不安定な相場展開が予想される。