XMカードとネッテラーを比較@どちらが便利なサービスか?

どっち

海外FXの利用で注意をしなくてはならないのが「出金」というプロセスです。

普通に利用していると国内業者で取引しているのと全く違わないような錯覚に陥りますが、現実は国外に投資資金を送り出しているという事になります。

それを日本に送り返すというプロセスになるわけですから、海外からの出金というのは国内と違っていろいろなコストがかかってくることになるのです。

XMではできるだけ日本の個人投資家にも出金で余分なコストがかからないような、手立てを提供してくれています。

現在提供されている出金方法としては、XMが発行する「XMカード」「ネッテラー」が非常に便利です。

通常海外送金ですと、送金するコストをXMが負担してくれてても、受け取る国内の銀行のオペレーションコストは利用者負担となります。

これは、最低でも1回2,500円程度、高いところになると4,000円を超えるコストを投資家が負担することになってしまうのです。

これではせっかくハイレバレッジのFXで稼いでも、少なくない金額を送金コストで持っていかれることになってしまうことから、もっと安くお金を国内に戻す方法がいろいろと検討されているのです。

「XMカード」「ネッテラー」は海外送金に比べますとかなりお得な方法となりますが、一体この二つはどちらの方がもっともお得なのか?を検証してみたいと思います。

注意
XMカードは2016.9.16をもってサービスを終了いたしました。代替えのサービスは今のところ予定していないということですが、進展がありましたら記載いたします。

 

ネッテラーとXMカードを実際に比べてみた

まずはネッテラーとXMカードの概要についてご紹介しておきたいと思います。

 

ネッテラーって何?

ネッテラ

ネッテラーはいわゆる「電子マネー」です。口座を開設して、そこにお金を入金しておけば電子的に送金をすることができ、XMからの出金を受け取ることができるシステムとなっているのです。

この電子マネーのいいところは、仮想空間上に作られた口座から相手先に入金し、送金してもらうことになる為、国内の銀行のように海外送金というオペレーションコストがかからないのです。

本来はカードを作らなくても取引できますが、国内のコンビニ等で現金を引き出すためには「プラスチックカード」が必要になりますので、ネッテラーを利用するのであれば必ず作っておきたいところです。

プラスチックカードは、手数料と送料で「¥1.300の発行料」が掛かりますが、ゆうちょ銀行やセブンイレブンのATMでお金を引き出すことができ、またショッピングでも使用可能というメリットがあるのです。

銀行に送金されませんから「国内の銀行が多額の海外送金を税務署に申告する」といった動きに対する、事務的な手続きが発生しないのも、ネッテラーを使用する大きなメリットになります。

※ネッテラーについては下記の記事でも詳しく解説しています。

ネッテラー

ネッテラーの特徴@海外FX業者の入出金に便利なサービス

 

XMデビッドカードとは?

カード

一方、XMが発行するカードはXMブランドの「マスターカードデビッドカード」です。

このカードは、当初に入金額を超えた利益部分を国内に戻してもらうのに便利なカードとなります。こちらも10ドル、最近では1100円程度の負担で発行が可能となります。

カードだけ送られてきて、銀行などの口座がないので極めて不思議な感じですが、実はいろいろ調べてみるとキプロスにある銀行経由で発行されているようで、この銀行にカードホルダーの口座ができているようです。

つまりキプロスの銀行にあるお金を「デビッドカード」を使って引き落としているというのが実態になります。

カードは「ドル建て」と「ユーロ建て」がありどちらも保有することが可能となりますが、円建ては現在のところ用意されていません。

このカードはマスターカードのデビッドカードですから、ネッテラーと同じように国内では、コンビニでの出金や、ショッピングに使えますし、ネットショッピングでも利用が可能になります。

 

ネッテラーとXMカードどっちがお得なのか?

選択

どうもスペックを見てみると、結構似ているのがこの二つのカードですが、国内で利用する場合には果たしてどちらの方がお得なのでしょうか?それを比較してみましょう。

細かく調べますと下記のような比較表になります。実はカードですからもっと細かなスペックで比較することも可能ですが、出金という形態で考えた場合のポイントだけまとめてあります。

比較表
要チェック!
※ネッテラーの仕様変更によりATMの引き出し制限が「5万円」に、手数用「875円」となりました。

ネッテラーはバーチャルカードも設定可能ですが、国内のATMから現金を引き出すためには「プラスチックカード」を作ることが必須となります。

カードの作成手数料はほぼ互角になっていますが、ドル円が130円を超えるまではXMの方が安いことになります。

ATMの引き出し手数料はネッテラーが650円に対しXMは2%ですから、下記表からするに10万円を下ろした場合には、ネッテラーの方が、かなり安いことになります。

比較
要チェック!
※ネッテラーの仕様変更により、ATMの出金は「5万円」まで手数料が「875円」に値上げしております。

32,500円を出金したとき、XMカードの出金手数料が650円になりますので、それ以下の出金額に対してはXMカードがお得になります。

いずれにせよ、10万円以下の出金を行う場合、銀行送金の手数料と比較すると大きな違いがあることはご理解いただけると思います。

 

円建てカードは発行できないXMカード

ネッテラーは最初から円建てになっていますので、XMのようにドル換算による為替手数料を取られないメリットもあるのです。

たとえばXMカードのドル建ての場合、ドルの値動きに対して左右されることになり、出金時に為替差益が発生してしまいます。

つまり、儲かることもあれば損をすることもありますので、出金の時期を検討する必要がでてくるというわけです。

さらにXMカードは、当初入金分を利用したクレジットカードなどに返金してからでないと利用できませんから、しっかりした利益が出てからでないと使えないというデメリットも生じてしまうことだけは頭に入れておく必要があります。

 

勝者は・・「ネッテラー」

勝者

ここまで比較してみますと、「ネッテラー」を使った方がかなりお得であることがわかります。

XMカード自体に移動できる金額もある程度限られますから、日々の利用制限はあるものの、自在性の高さで考えるとネッテラーの方が有利と言えます。

また、ネッテラーはXMだけではなく他の海外FX業者でも利用できるのもポイントです。

さらに「ブックメーカー」や「オンラインカジノ」でもネッテラーは重宝されていますので、1つ口座を持っているだけでさまざまな使い方が可能になります。

どちらも大してコストのかかるものではありませんので、とりあえず両方作成してみて使い比べてみるというのも一つの方法になります。

いずれのカードも小額を出金する場合には、あきらかに海外送金で銀行に着金させるよりもかなりお得であることははっきりしています。

あらためて電子マネーというのは、こうした国をまたいだ取引の時に、非常に便利なものだということを実感させられます。

XMを使った取引を長く続けるのであれば、この2つのカードのどちらかは必ず持っておきたいところです。