ハイレバレッジの海外FXということになると、誰でも気になるのが「スワップポイントで稼げるのではないか」ということになります。
このスワップポイントは本来政策金利差がそのポイントとして現れることになるのですが、実際の取引をしてみますと「必ずしもそうではない部分も生じる」ことになります。
今回はハイレバレッジ取引における、スワップポイントは機能するかどうかについて考えてみたいと思います。
スワップポイントに力を入れていない通貨ペアが存在
そもそも各通貨の政策金利差であるわけですから、金利の安い通貨を売って高い通貨を買えば確実にスワップポイントがつくはずなのですが、海外FX業者の場合には特定通貨では「買っても売ってもマイナススワップになる」といった信じられないことが起こることがあります。
最近では米国の政策金利が上昇しているお陰で、はっきりとしたコントラストがつくようになったことから、ドル円でもユーロドルでもドルを買えばしっかりスワップが付与されるようになっています。
しかし、一時はXMなどでもユーロドルは「売っても買ってもマイナスのスワップ」しかつかないという事態が起きていたこともあります。
それもそのはずで、こうしたスワップの付与はあくまで日本における相対契約に伴う売買であることから、業者が設定したレートでの付与になってしまうことから想像以上に少ない付与となることもしばしばあるのです。
これは業者のカバー先との取引コストなどが差し引かれることになったり、コミッションが差し引かれることが大きな原因で、場合によっては売っても買ってもマイナスのスプレッドという状況になってしまうのです。
国内の店頭FX業者はさすがに売っても買ってもマイナスという設定は気が引けるのか、実際にそうした取引条件を出してくるところはかなり限られますが、国内で営業する外資系の店頭FX業者は海外FX業者と同様にこうしたスワップポイントを提示するケースが多くなります。
もっとも顕著なのは「中国人民元」で、この通貨と日本円なりドルなりとの通貨ペアは、かなり広範な業者が売り買い双方ともにマイナススワップを提示しています。
正直なところハイレバレッジを売りものにする海外業者の場合には、主要通貨ペアではそれほどスワップポイントを重視していないようにも見受けられ、せっかくのハイレバレッジを利用してスワップを稼ごうとしても、必ずしも期待に応えてくれない通貨ペアがあることだけはよく理解しておく必要がありそうです。
日本の業者にある通貨ペアが海外FXにはないケースも
国内で言えばトルコリラは政策金利の上昇で通貨としてはかなり危険ですが、スワップポイントは大きくつくことから魅力的な通貨となっており、国内ではトルコリラ円がもっとも人気の通貨ペアとなっています。
しかし海外FXではトルコリラ円を通貨ペアとして設定している業者は皆無であり、トルコリラで取引するならユーロトルコリラかドルトルコリラということになります。
金利のコントラストがはっきりしているのは、ユーロトルコリラということになりますが、一応実需はあるものの、流動性はどちらの通貨ペアでも想像以上に乏しく東京タイムなどではユーロトルコリラはほとんど売買する人間がいませんから、指値をしてもなかなか売ったり買ったりできないことになってしまうのです。
足元でのユーロトルコリラのスワップポイントをXMのスワップ計算機でチェックしてみますと・・
こんな具合で、1万通貨ペアですと1日に548円のスワップポイントが支給されますから、国内業者でトルコリラ円1万通貨買って100円よりもかなり効率がいい付与を確保することができるのです。
XMでいいますとそのほかにも効率がいいのは、ユーロ南アフリカランドやドルメキシコペソなどがありますが、いずれもそう流動性が高い通貨ペアでないことだけは予め理解しておく必要があります。
ハイレバレッジを利用しますと驚くほど少ない証拠金で売買ができますから、通貨ペアの価格に大きな変動があったとしても、ゼロカットシステムで損失は限定的になります。
なので、国内で取引して追証を求められる事態になるよりはある意味安全ともいえそうです。
このように海外FXでは通貨ペアを厳選してしっかり「スワップポイントがいくらになるか」を事前計算してから売買することが最低限のお約束ごとといえます。
ちなみにXMではここでご紹介したスワップ計算機がサイトに実装されていますので、足元でのスワップポイントを明確に確認して売買することができるのでかなり安心です。
スワップ計算機だけなら誰でもいつでも利用可能ですから、海外の他社や国内の店頭FX業者の提示するポイントと比較してみるのも非常に参考になります。