海外FXといいますと、どうしてもハイレバレッジのレートやボーナスプログラムに目がいきがちです。
もちろん国内業者にはない取引スペックを提供してくれるからこそ海外業者を利用する価値があるわけですが、その中でもひとつ注意したほうがいいのが利益なり証拠金なりの「出金条件」になります。
ハイレバやボーナスだけから業者選定をしてしまいますと、実際に利用し始めてから「しまった。」ということになりかねず、十分な注意が必要になるのです。
利益がでてはじめて気づく出金条件
出金条件というのは実際に取引をして利益がでてから初めて気づく利用者が非常に多いものです。
正直なところ儲かるまではほとんど関係ないケースが多いですし、負けが込む人は「入金しかしたことがない。」というのも現実であろうと思いますが、いざ利益がでて出金してみようと思うと様々な制約があることに気が付くケースも少なくありません。
たとえば1000倍レバレッジで国内では有名になり始めている香港の業者である「GEMFOREX」はよくよく見ますと、月一回までは無料で出金ができるのですが、二回目以降は「4500円を徴収される形」になっており、簡単には資金が出せない仕組みをとっています。
また午前中はロールオーバーのために時間がかかるという理由で、出金のオーダーが通らず、時間をおいてからでないと依頼ができないという非常に不便な仕組みをとっています。
またFBSは「最大レバレッジ3000倍」ということで、業界内でも突出した存在です。
しかし、ここもドル建てかユーロ建てでしか口座が開設できないことから、利益を出金するとそのプロセス上で円転する必要がでてしまい、せっかくFXで取引しているにも関わらず両替に費用がかかることになってしまうのです。
「Mybitwallet」を利用している場合は、それほど両替のコストはかかりませんが、これが通常の海外送金でドルなりユーロなりで着金した場合は、自分の口座に円で入金するためには「銀行のべらぼうに高い外貨両替レート」が適用になりますから、ドル円で1円以上のコスト負担が必要になってしまうのです。
散々、海外FXを使い5pipsだ10pipsだという狭い値幅で稼いだお金が、出金となった途端に市中の銀行レートで両替着金というのは、あまりにも馬鹿げておりFXに精通している人なら絶対に取引しない口座であるともいえるのです。
出金に不親切な業者は顧客志向からは程遠い存在
海外FX業者を何社も利用してみますと、まず出金に制約条件をつけたりできるだけ出金しにくくしている業者は、ろくなところがないことがすぐにわかります。
前出のGEMFOREXは顧客の100%ボーナスが付与されるキャンペーン期間をほぼ毎月設定していますが、当選者限定と書いてあり、よく調べると「抽選で当たるだけ」で入金者すべてにボーナスがつくわけではないことがわかります。
また前月出金した人間は100%ボーナスが当選しても50%に減額されるという、約款以外にはどこにも記載されていないような条件が適用になることも入金してからはじめてわかる次第で、不親切極まりない状況です。
やはり出金にフォーカスしてみますと「業者の誠実度」といったものが非常に顕著に見えてくることになるのです。
XMは非常に親切な存在
一方国内ではもっとも個人投資家が多く利用しているといわれるXMの場合にはクレジットカードや「Mybitwallet」なら500円から出金可能で、しかも回数制限は一切ありません。
24時間いつでも出金のオーダーをかけることができるようになっているのは非常にありがたいサービスです。
しかも出金にかかる業者側のコストは一切請求されませんから、儲けを出せる人にとってはとても利用しやすい口座であることがわかります。
レバレッジやボーナスというのは確かに重要な要素ですし、ESMAの規制が始まってからは、こうしたインセンティブを取引条件に提示してくる業者数がかなり限られ始めていることも事実ですが、やはりそれ以外の取引条件を精査して選択してみることが必要になるのです。
海外業者というのはネット上で取引していますと、海外とやり取りしていることをすっかり忘れがちになりますが、日本国外に資金を持ち出して運用し、それを国内に戻すわけですから、自ずと出金のプロセスは国内業者で取引をしていたのではありえないコストや手間がかかるものです。
それを国内業者と同じぐらい簡単に顧客にサービスを提供できるかどうかが、実は海外FX業者の非常に大きなポイントになっているのです。
実際に使い比べてみますと、いかにXMが日本からの顧客にやさしいサービスを提供しているのかが身をもって理解することができます。
多くの海外FX業者サイトではあまり触れられていない部分ですが、こうした点が実際の利用にあたっては非常に重要になりますし、長く付き合える業者に求められる要件でもあるのです。