「口座凍結」という言葉を聴いたことがあるでしょうか?
これはある日突然、FX業者から取引を中止する旨の勧告を受けることです。
通常に利用している限りは口座凍結を受けることはないのですが、異常な回数でのスキャルピングを繰返したり、取引業者の社内規定に触れることになると、口座凍結で利用ができなくなることがあるのです。
実は国内ではそれなりに「口座凍結」されるケースというのは多いようです。
一番問題になるのがスキャルピングによる売買のボリュームが、規定上限を超えた場合が最もその理由になるようです。
ただ、口座凍結は業者側が具体的な理由を告げてくることは殆どなく、社内規定に照らし合わせて利用禁止という言い方しかされませんので、詳細はよくわからないのが実情です。
国内の業者の場合には「DD方式」でトレーディングデスクを置いてビジネスをしている関係もあり、あまりのボリュームでスキャルピングをされるのは、業者が儲からない元凶になることが、実は大きな理由になっているとも言われています。
海外業者では口座凍結はめったに起こらない
一方海外の業者に関してですが、通常は口座凍結は殆ど起こらないのが実情です。
海外業者の場合「NDD方式」でとにかく発注を受けたオーダーはすべて外部のカバー先に振っています。このカバー先が受ける限りは、いくらスキャルピングであっても特段規制はしないという業者が多くなっています。
取引ボリュームは、彼らの利益の源泉になりますから闇雲に取引量を調整するような事は行っていませんし、ユーザーに対しても忠告はしてきません。
但し、MT4にEAを搭載した場合、このEAのプログラミングで外部のアルゴリズムを利用して高速取引などをした場合には、さすがに制限を加えられる可能性がでてきます。
高速取引の場合、トランザクション(取引量)をすべて処理しきれないといったシステム上の問題が発生するという話を聞いたことがあります。
ただし、一般の個人投資家が使っている分には証拠金もそれほど多くないですし「凍結」といった事態には陥りませんので、特段心配する必要はありません。
口座凍結になっても証拠金の没収はない
最近では国内の業者でも「NDD方式」に近い形態をとっているところが増えている為、スキャルピング大歓迎を掲げている業者もあります。
つまり、取引回数を制限するような業者の場合は国内、海外を問わず積極的に取引すべき業者ではないと判断したほうがよさそうです。
ちなみに仮に「口座凍結」になったとしても、証拠金を没収されるような事はありませんので、他の業者を探してまた取引を再開すればいいだけのことになります。
普通に運用しているのに、いきなり「口座凍結」ということは、日本でも海外でも絶対にありませんので、むやみに心配する必要はありません。
どうしても気になる場合には、スキャルピングの許容範囲についてサポートに問い合わせてみると、それなりの返事をもらうことができますので、それを確認してから取引をスタートされるのが良いでしょう。