XMは、日本の個人投資家のみならずアジア圏、欧州圏の投資家を広くターゲットとしているFX業者ですから、入金の仕組みは実に多彩で、様々な方法を利用することができるのが特徴です。
ただ、国内の投資家にとってはあまり利用してもメリットのない手段も混在していますので、どれがもっとも効率的なのかをよく見極める必要があることも確かです。
この項目ではすべての入金方法をご紹介するとともに、便利でトータルにみてコストのかからない方法についてご説明していきたいと思います。
「最新の入金プロセス」については下記の記事にまとめております。
入金方法は概ね4つのタイプ
XMが導入している入金方法は下記から対応可能です。
- 国内銀行への送金
- クレジットカードによる入金
- 電子マネーによる入金
- 海外送金によるXM口座への入金
ここで気をつけなくてはならないのが、XMへの入金というのが国をまたいだ処理になるので、
「出金した時のことまで考えて入金方法を選択する必要がある」ということです。
国内の業者ならば、どこの口座からでもリアルタイム入金をすることができ、返金、出金はあらかじめ登録した銀行口座に戻ることになります。
しかし、海外にお金を出して戻してもらう時は「証拠金分は同じルートを経由して戻る」のが国内業者との大きな違いとなります。
1.国内銀行口座への入金
XMの入金方法の中で、最もオーソドックスなのがこの「国内銀行口座への入金」となります。
数年前までは国内で事業をしないFX法人の口座を国内銀行に開設するのはきわめて難しかったようですが、最近では送金用の口座というものが認められるようになってきており、多くの海外FX事業者が国内銀行に口座をもっています。
ただし振込みをしてからFXの個人口座に反映されるまでは若干のタイムロスがあり、1時間程度の誤差がでるようですから、注意が必要となります。
また夜間などに振り込んでも、銀行の営業時間中でないと確認が取れなくなるのでリアルタイム入金とは異なるものになります。
たとえば金曜日の午後3時直前ネットから振込みを行っても、当日着金しなければ月曜日の処理になるというリスクはあります。
振込みにあたっては、個人名とともにXMの口座番号を付記することが必要になります。
確かに入金は便利ですが、出金のときにXMはこの口座から国内銀行に振込みをしてくれるわけではありませんので、このチャネルから入金するとすべて海外送金でお金が戻ることになります。
その場合、国内の銀行の事務コストが1回あたり、最低でも2,500円程は個人負担となりますから注意が必要です。
2.クレジットカードによる入金
XMで設定されている入金方法では、もっとも国内業者のリアルタイム入金に近いのがこの「クレジットカード入金」となります。
入金処理を行うと、ほぼリアルタイムで口座に金額が反映されることになりますから非常に便利です。また出金の場合には、入金分はこのカードを通して戻ってくることになります。(返金扱い)
処理日ですが、一般的には出金処理から4営業日程度でお金が戻りますのでこれも便利です。
クレジットカードの返金には時間がかかることがあり、国内でもアマゾンなどでクレジットカード決済をしますと、返金まで1ヶ月近くかかることがありますが、XMを使ってカード出金しますと早いタイミングなら翌日、遅くてもこの4日程度で確実に返金されます。
なによりも「何の返金コストがかからない」のは非常に魅力的です。
クレジットカード自体はマスター、VISAにダイナースが利用できますが、なぜかダイナースでは返金できないようで、マスターとVISAだけに限られているようです。
さらにXMでは専用のデビッドカードを、10ドル程度の費用負担をすることで作成することができますので、利益がでたときにはこのカードに出金しておき、必要ならここから入金するということも可能になります。
ただしこのカードは、円建てはなく「ドル建てやユーロ建て」になりますから為替差益がでますが、口座にある余剰資金は別に管理できますから非常に便利です。
クレジットカードで入金して、FX取引で儲かった分をクレジットカードに入金することはできませんので、クレジットカードを使った入金をメインに考えているのであればXMカードと、次に紹介するネッテラー口座の保有は必須になるかと思います。
XMカードは2016.9.16をもってサービスを終了いたしました。
3.ネッテラーによる入金
「ネッテラー」は電子マネーによる入金方法で、XMではこの入金による手数料を負担してくれますので、無償で利用することが可能になります。
ネッテラーもリアルタイム入金となりますので、入金後即座にに口座に証拠金が反映されることになります。ネッテラー経由で入ったお金はクレジットカードと同様ネッテラー経由で返金されます。
ネッテラーは出金時も便利で、上述のXMカードと同様にこの口座に返金してもらい、プラスチックカードを使って、必要金額をATMから国内で出金することが可能です。
もちろんネッテラーから自分の銀行口座に送金させる手もありますが、この場合は銀行の着金に関する手数料がかかりますので、カードで出し入れするのが断然お得になります。
XMが設定している入金方法でいえば、一般のクレジットカードとXMカードを合体させた機能をもっているのがネッテラーの利用といえます。
ネッテラーはデビットカードの機能もありますので、コンビニ支払いやネットでの買い物に使えることができるのも便利です。
例えば、ネッテラーからXMに10万円を入金して、FXで10万円儲かりネッテラーに出金した場合、コンビニや郵便局のATMからおろしてすぐに生活費としても使用することができます。
この分は、もちろん納税の対象になりますが、このように幅広い利用ができるのがネッテラーの強みです。
4.海外送金での入金
XMは海外送金により同社の口座に直接入金させる方法も設定しており、送金手数料はXMが負担しますが、こちらは方法としてはあるものの、積極的に利用するメリットはほとんど感じないものであるため利用はお勧めできません。
また、マネーブローカーズのSkirillやウエスタンユニオンによる送金も設定されています。
ただし、これらも海外送金よりも早くて安いだけで基本は送金になりますし、残念ながらこのルートで送金したものは同じルートで戻ってくることはありませんので、基本的には海外送金のバリエーションにすぎないということは覚えておくべきです。
おそらくクレジットカードやネッテラーを利用できない、特定地域の個人投資家の利便性拡大の為に設定したものだと思われますので、ネット上で簡単に入金できるサービスがある中にあっては積極的利用をするべきものではないといえます。
ただし、クレジットカードや国内口座を使った送金は上限金額がありますので、数百万円単位でXMに入金を行い方については海外送金が選択肢に入ってくるかと思います。
中国連銀カードでも入金可能
我々国内の投資家にとっては全く関係なく、興味もないものですが、国内の爆買い中国人がよく利用している中国の「連銀カード」も利用可能です。
余談ですが、中国の場合には国外に資金を出すのにはいろいろな制約があるので、カード決済は隠れた便利チャネルとなっているため、あえて設定をしているものと思われます。
まとめ
このように入金一つとってみても実に様々なことがあるのですが、冒頭にも書いておりますように「入金する時には出金することもイメージ」しながら利用方法を選択することが重要になります。
ネットに向かい合って取引をしていますと、国内の業者もXMもなんの違いもないような錯覚に陥ります。
しかし、実際の行っている取引は、海外にお金を出して海外で儲けを積上げ日本に戻すという、輸出企業の利益の期末レパトリエーションと同じ事を個人投資家レベルでやっている、ということだけはしっかり意識しておく必要があります。
税金逃れをしているわけではありませんが、国内の銀行を通して海外に送金し、海外からまた送金を受けるという行為は金額が大きくなると、いらぬ疑いをかけられることになります。
内容を銀行が所轄の税務署に申告しており、とくにその額が1回で100万円を超えた場合には、マネーロンダリングや脱税など疑惑の視点をもって観察されていることが多いのです。
きちんと申告して、税金を払っていても「痛くもない腹を探られることになる」のが少々面倒なところではあります。このあたりについても、そういう視点で見張られていることについて意識しておくことが重要です。
国内でも店頭FX業者は儲けがでた個人投資家はすべて監督官庁にリストを提出しているようですから、とにかくFXで脱税などはできない社会になりつつあります。
特に海外FXが絡む部分については、役所からは好意的に思われていないという点については相当注意が必要となるのです。
入金行為はそのまず「はじめの一歩」という事になりますから、最後に自分のところに利益が戻ってくるまで十分に意識して入金、出金作業をしておくことが重要といえます。
「最新の入金プロセス」については下記の記事にまとめております。