※忙しい人のサマリー ドル売り円高加速 ドル円99円台半ば近くまで売り込まれた後 ダドリ―発言で値を戻す展開に ユーロやポンドなども対ドルで買いが入る展開 ポンドはPPIが好結果 原油高を受け資源国通貨も対ドルで買い 【東京市場】円高強まる ドル円は100円台前半に。材料が出たというよりも 上値の重さ、下方向のリスクを意識した投機筋の売りが入った印象。 100円台半ばを割り込むと売りが強まり、 7月8日以来の安値を付ける100円台前半での推移に。 【ロンドン市場】100円割れ 東京午後から強まったドル安円高の流れが加速。 100円の大台を割り込む動きとなった。 また、独ZEWの好結果でユーロが買われたこともあり ユーロドルなどでもドル売り。 ドルはほぼ全面安に。 原油高の動きでカナダドルや豪ドルが対米ドルで買われたことも ドル安の動きに寄与。 ポンドもPPIの強めの数字がポンドドルでのポンド買いドル売りに。 浅川財務官などの円高警戒の報道もあったが、影響は限定的。 【NY市場】ダドリ―発言で100円台回復 一時99円50銭近辺まで値を落としたドル円であるが、 ダドリ―NY連銀総裁が9月の利上げの可能性を指摘するタカ派発言を行い 一気に値を戻す展開が見られた。 ドル円は今日の下げのほぼ半値近い100.40近辺まで戻した後もみ合いに。 ユーロやポンドなどが強く、ドル全般の下げ傾向が止まらなかった。 ポンドは対円などでも買いが入り、130円80銭近辺まで。 【本日の見通し】下値リスク依然強い 昨日の海外市場で99円台まで値を落とした後、従来ハト派的な発言の多かったダドリーNY連銀総裁が9月の利上げもありうるとタカ派的な発言をしたことで戻されたドル円。他の地区連銀と違い、金融政策の実行を担うこともあり、毎年のFOMCの参加権を持ち、FOMC副議長(FRB副議長とは別職)を兼ねるなど、FRBの最重要メンバーの一人だけに意味は大きい。 ただ、基調としてのドル安円高は継続。ドル円は昨日の下げの半値戻し近辺をあたまに戻りが抑えられている。このまま100円台での推移が続くと、再び100円割れを試す展開もありそう。100円台半ばを早めにしっかり超えることが出来るか同課がポイントとなる。 今日は米国の目立った指標は予定されていないが、英国で雇用関連統計が発表される。注目度の高いILO基準失業率(4-6月期平均)は4.9%と前回と同水準見込み。今回の発表までブレグジットの影響をまともに受けていないため、それほど注目度は高くないが、この時点で失業率に悪化傾向がみられると、ポンド売りが入る可能性も。 【本日の戦略】戻り売り ダドリ―発言だけでは基調の変更は難しく基本は戻り売り ドル円は100円台での動きを確認して重そうならば少しずつといったところ。 100円台半ば以上に戻してしっかりしてくるかどうか。 戻りが重そうならば、現水準近辺から少しずつの売り上がりで 101円乗せでやめるイメージ。デイトレは売りから回転 スウィングは再度の100円割れを意識しての動きに。 ※山岡和雅個人の見解です 為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
ドル売り円高加速
[紹介元] 山岡和雅の視点 | Klug クルーク ドル売り円高加速