その後調整が入ったが、ふたたび買いが強まっている

※忙しい人のサマリー 月末需要もあり、ドル買い基調強まる 金曜日雇用統計にらみ、ユーロドルなどでは調整も ADPは好結果も、大きなぶれなく材料視しずらい 【東京市場】ドル買い優勢、月末需要も  ドル円は103円台での推移が中心となった。 月末ということで仲値にかけて買いが広がり、前日高値を更新。その後調整が入ったが、ふたたび買いが強まっている。ユーロなどに対してもドル買いが優勢。 【ロンドン市場】ADPへ警戒感  流れは継続も、21時15分のADP発表を前に高値を買いあがるには慎重な姿勢が見られ、ドル円は103円台前半での推移。 中国が、カナダのAIIB加盟との報道が出ていたが、反応は特にみられず。  ポンドドルはしっかり。ユーロポンドなどでもポンド買い。目立った材料は見られず。 【NY市場】ドル円しっかり  ドル円は一時103円台半ばを超えるなどしっかり。 東京市場同様に月末需要が入ったとみられ、ロンドンフィキシングに合わせて買いが入っていた。その後も高値圏もみ合い  もっともユーロドルはポンドドルの上昇につられて値を戻すなど、ドル円以外ではドル買いの動き限定的。 【本日の見通し】ドル円堅調も、明日の雇用統計にらむ  米国の早期利上げ期待がドル円を支える展開が続いている。もっとも、ユーロドルなどドル円以外でのドル買いは、明日の雇用統計を前にやや慎重になっており、ドル円の強さが目立つ展開。株、金利市場などでの利上げ織り込みも一服しており、やや期待過剰感も。    明日の雇用統計次第ではもう一段の上昇が期待されるが、直近二回の雇用統計、非農業部門雇用者数がかなり強かっただけに、反動で弱めに出る可能性は否定できない。103円台半ばからの買い上げには慎重な動きも見られそう。  昨日は月末がらみでのドル買い需要も入っていた。今日はそうした需要も一服することから、ドル買い基調は継続も、上値おいには慎重という流れか。    今日は23時にISM製造業景気指数(8月)が発表される。予想は52.0と、前回の52.6から小幅低下も、好悪判断の境目となる50は上回っている。予想前後だとすると、市場としても大きな反応は難しい。予想、前回を超える高水準となり、また構成要素のうち雇用部門の数字が好結果になると、明日の雇用統計への期待感が広がり、ドル買いが強まる可能性も。 【本日の戦略】押し目買い継続  流れはまだドル買いであり、基本的には押し目買い。ただ、明日の雇用統計をにらんで高い水準での買いポジションはあまり持ちたくない。じっくり待って103円近辺からの買い下がりを意識。  デイトレは103円台半ばから104円までは売りを意識しても面白そう。ただし、中期トレンドには反しており、長く持たず、無理そうならすぐに止める柔軟性が必要。 ※山岡和雅個人の見解です 為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

[紹介元] 山岡和雅の視点 | Klug クルーク 月末需要もあり、ドル買い基調強まる