財務省が1日に発表した4~6月期の法人企業統計で、企業の国内設備投資額(金融・保険業をのぞく)は前年同期比3・1%増の9兆3145億円だった。13四半期連続の増加だが、円高や原油安の影響で売上高や経常利益は3期連続で減り、企業収益に陰りも見え始めている。
設備投資額を業種別にみると、製造業は11・1%増。新型車やスマートフォンの生産増強の投資などが増えた。非製造業は1・3%減で、サービス業などが全体を押し下げた。
一方、売上高は3・5%減の307兆3674億円、経常利益は10・0%減の18兆2639億円で、ともに3期連続の減少。下落幅は前期より拡大した。原油価格下落や円高に加え、熊本地震も影響した。ただ、経常利益は過去最高だった昨年同期に次ぐ水準を維持している。企業の減収・減益が3期続くのは、東日本大震災後の2011年4~6月期からの3期以来だ。
[紹介元] 朝日新聞 経済ニュース 企業の設備投資、4~6月期3.1%増 収益には陰りも