米早期利上げ期待が続きドル買いが入りやすい展開

 今日31日の東京外為市場では、ドル・円は堅調地合いとなり、103円台を回復した。米早期利上げ期待が続きドル買いが入りやすい展開。ドル・円は102円90銭台で寄り付き、国内勢の月末需要でドル買い先行。また、日経平均が堅調となったことで一時103円20銭台に値を切り上げた。その後、日経平均は伸び悩み、具体的なドル買い材料が提供されなかったため再び102円台後半での推移となった。
 午後の取引でも材料難となったが、米早期利上げ期待を背景としたドル買いは入りやすく、103円付近で底堅い値動きが続いた。また、夕方にかけては米債利回りの上昇を手掛かりに103円34銭まで値を上げた。
 一方、日銀の布野審議委員は講演などで「物価2%の上昇に到達していないからといって政策効果がないとの結論を導き出すことはできない」と述べ、円売りに反応する場面もあった。
 なお、ユーロ・円は114円69銭から115円10銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.1130ドルから1.1162ドルのレンジ内でもみあった。

[紹介元] ザイFX! 為替のとれたてニュース 本日の東京為替市場概況(103.20)